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「GaiXer」による診療内容の文書作成、臨床研究を開始

千葉県がんセンター、FIXERの生成AIサービスで医療現場の働き方改革を目指す

2024年02月13日 13時45分更新

文● ASCII

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 FIXERと千葉県がんセンターは、2024年2月9日、生成AIによる患者診療情報の要約実用化研究において臨床研究に本格着手したことを発表した。医療現場の働き方改革を目指す。

 同研究では、FIXERの生成AIサービス「GaiXer (ガイザー)」による診療内容の文書作成などを通じて、医療現場の業務効率の向上や医療関係者の働き方改革を推進する。医療関係者の労働環境を改善し、平時でも緊急時でも、より丁寧かつ的確な診療を提供できるようになることを目指す。

 同研究は、以下のプロセスで実施され、2024年9月30日に完了予定。

1:千葉県がんセンターにおいて作成される文書のうち、診療内容の作文/診療情報の要約が多く含まれる文書を複数選定
2:選定された文書の作成に必要なデータを電子カルテシステムから抽出し、個人情報をマスキングしたうえでGaiXerの学習セットに登録
3:当該文書の作成に最適化されたプロンプト(指示文)をGaiXerに設定し、各文書・項目に対して生成される文章の品質を既定の採点基準に従い評価
4:研究期間中、GaiXerによる文書生成・評価を複数回繰り返し、プロンプトの精度向上を継続

 エンタープライズ向けの生成AIサービスであるGaiXerは、Azure OpenAI Servicesを軸に開発され、データ保護やアクセス制御機能に特化。業種別のテンプレートを活用したプロンプト作成支援や、ウェブサイトや社内マニュアル等の学習に基づく高品質な回答の生成などの機能を提供する。

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