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多くのゲームがWQHD(2560×1440ドット)、最高画質でプレイ可能

大画面でRyzen 9 7945HXと申し分ないゲーミングPC「Alpha 17 C7V」シリーズ徹底レビュー

文●石川ひさよし 編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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  Alpha 17 C7Vシリーズは、AMDプラットフォームにNVIDIA GeForce RTXを組み合わせた17.3型ゲーミングノートPC。MSIとしては初めてRyzen 9 7945HXを採用したハイエンドモデルだ。

モバイル向けRyzenの最上位「Ryzen 9 7945HX」を採用

 MSIのAMD CPU採用シリーズは、Alpha、Bravo、Deltaの3つ。Alphaは現行3シリーズ中では上位に位置する。ただし超高価なウルトラハイエンドというわけではなく、PCゲームをノートPCで快適に楽しみたい方が現実的に検討できる予算30万円台前半に収まる製品だ。Alpha 17は17.3型、ほかにRyzen+RadeonというGPU構成が異なるAlpha 15という15.6型も用意されている。

 Alpha 17 C7Vシリーズには2モデルがラインナップされているが、CPUはRyzen 9 7945HXで共通している。開発コードネーム「Dragon Range」のこのCPUは、ほぼデスクトップ向けのRyzen 9 7950Xだ。ノートPC向けに電圧、TDP設定などをアレンジしているものの、16コア32スレッドという圧倒的なマルチスレッド性能がノートPCで手にすることができる。

 GPUは上位モデルでGeForce RTX 4070 Laptop GPU、下位モデルでGeForce RTX 4060 Laptop GPU。ノートPC向けではアッパーミドル、ミドルレンジに相当するGPUを採用している。今回試すのは上位のGeForce RTX 4070 Laptop GPU搭載モデルである「Alpha-17-C7VG-3034JP」だ。SSD容量がAlpha-17-C7VG-3034JPモデルは2TB、GeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載する下位モデル「Alpha-17-C7VF-3039JP」は1TBとなる。CPUは共通でGPUとストレージ容量が異なるというのがAlpha 17 C7Vシリーズのラインナップだ。

 強力なCPUとGPUの組み合わせは、メインであるゲーミング、そしてクリエイティブ用途でも高いパフォーマンスを得られる。

17.3型で臨場感あるゲーム体験。インターフェースも最新規格に対応する

 Alpha 17 C7Vシリーズのディスプレイは17.3型。解像度は2560×1440ドットで、リフレッシュレートは240Hzといった仕様だ。大画面、高解像度なので、ゲーミングにおいては高精細で迫力ある映像を楽しめ、クリエイティブでは一画面上に表示できる情報の多さ、操作のしやすさといったメリットがある。

17.3型の大画面。左右のベゼルは狭額縁仕様で画面占有率が高い

解像度は2560×1440ドット。リフレッシュレートは240Hz

ゲームもクリエイティブ作業もしやすい大画面

本体を傾けても視野角は広く、少し斜めから見ても色味はほぼ変わらない

ディスプレイ上部に92万画素(マイク内蔵)のWebカメラを搭載

 サイズは397×284×25.9mm。15.6型クラスよりひと回り大きいが、狭額縁パネルを採用する昨今の17.3型モデルなのでイメージするよりは場所を取らない。重量は約2.8kg。ゲーミングノートPCは搭載するパーツも多く、17.3型はとくに高性能・大型クーラーを搭載するため3kg前後が一般的。2.8kgに抑えられている点では、比較的可搬性はよいと言えるだろう。ただし、基本的には据え置き、デスクトップ代替がメイン用途と考えられる。

 筐体は、同社第12世代Coreの頃のVector GPシリーズに近いだろうか。パームレスト手前の両角をカットしたり、ヒンジ付近に補強を入れたりといったところにゲーミングノートPCの王道を感じさせるデザインだ。底面に吸気口を備えつつ、背面の左右、両側面ヒンジ寄りに排気口をレイアウトしている。排気口内部にはそれぞれファンがあり、つまり合計で2基のファンを搭載し、CPUとGPUからファンまでは6本のヒートパイプが熱輸送する。最大195Wとされるパワーを安定して冷却できるように設計されている。

ヒンジ付近や背面、液晶天板やパームレストは角を落としたデザインがゲーミングノートPCらしい

シンプルで使いやすいデザイン

 インターフェースは左右側面パームレスト寄り部分および背面の中央部分にある。背面はMini DisplayPort×1、有線LAN(2.5GbE)×1、HDMI×1、ACアダプタ用ジャックと、普段つけっぱなしに、どちらかと言うと着脱頻度の低いインターフェースをまとめている。左側面はUSB 3.2 Gen1(5Gbps) Type-A×1、USB 3.2 Gen2(10Gbps) Type-C×1(映像出力、USB PD対応)、オーディオコンボジャック×1。右側面はシンプルにUSB 3.2 Gen1 Type-A×2を備えている。ほか、無線LANは最新のWi-Fi 7だ。

背面インターフェースは、Mini DisplayPort、有線LAN(2.5GbE)、HDMI、ACアダプタ用ジャック

左側面のインターフェースは、USB 3.2 Gen1 Type-A(5Gbps)、USB 3.2 Gen2(10Gbps) Type-C(映像出力、USB PD対応)、オーディオコンボジャック

左右側面のインターフェースは、USB 3.2 Gen1 Type-A×2

ネットワークは有線LAN(2.5GbE)に無線LAN

 注目したいのがType-C端子の映像出力&USB PD対応。モバイルモニターなどを接続する際、この端子にType-C接続すれば映像も電力も1本で賄える。ACアダプタが240W、CPU&GPUがトータル最大195Wとのことなので、そのほかの消費を加味してもモバイルモニターなら動作しそうだ。USBポート数はトータル4ポート。もちろん、USBハブを併用すればより快適になるが、本体だけでも当面は困らないだろう。普段のキーボード&マウスなら問題なし、最近増えてきたType-C端子のUSBメモリなど外付けUSB機器を接続する余裕もある。

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