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子育て世代女性の起業、就業をサポートする堺市の地域コミュニティ

「子育て世代のはたらく女性cha-shitsuプログラムキックオフ(座談会)」、「イノベる!なかもず2023inモズキタ」レポート

特集
堺市・中百舌鳥の社会課題解決型イノベーション

提供: NAKAMOZUイノベーションコア創出コンソーシアム、堺市

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自分に合ったワークスタイルを見つけるための支援とは

伊東氏:起業は一人だけではできないので、みなさん出会いや助け合いがポイントになっているのですね。「茶室」で提供するプログラムでも、「私にもできるのか」と不安に思っている人に一歩を踏み出してもらえたらと思うのですが、どのような支援があるといいと思われますか。

株式会社ATOMica ブランドデザインチーム/広報 伊東 夕佳氏(写真右)

松田氏:起業よりも前段階にいる人は、一歩の踏み出し方すらわからない。そもそもどのような働き方があるのか、自分に合ったワークスタイルの探し方がわからないのではないでしょうか。

寺嶋氏:私も自分に何ができるのか、何だったらできるのか、いろいろなものを自分で探して試しました。ハンドメイドの教室を開きたかったのですが、子どもの世話をしながら取れる資格は意外と限られます。例えば、パンは発酵時間がかかりますし、ミシンを使うと大きな音がするので子どもが起きてしまいます。その中で、ポーセラーツは音も静かで、子どもを寝かしつけてから作業ができること、子ども連れで講習に通えたことから選びました。

澤田氏:ここまでお話を伺って、いろんな人や情報との出会いをきっかけに、みなさんそれぞれ自分のスタイルを見つけてきたことが今の成功につながっているのだなと感じました。一人でやるのが好きな人、チームが向いている人など向き不向きがありますから、向いてないことをやろうとしても辛いばかりで続きませんよね。「茶室」で提供するプログラムでは、まず、いろいろな選択肢があるんだ、ということを知ってもらえるようなものにできたらと思います。

新田氏:そもそも選択肢があることを知りませんよね。私たちも最初は試行錯誤で、自分に合った働き方を見つけるまでに時間がかかりました。いろいろなビジネスモデルを知ることで、自分の方向性が見つけやすくなると思います。

松田氏:「起業」と言っても、いろいろなやり方がありますもんね。まずは、たくさんのビジネスモデルを知ることが、一歩を踏み出すきっかけになるかもしれませんね。

伊東氏:ここにいるみなさんもそれぞれきっかけも違うし、やり方も違いますよね。「スキル」を身に付けるよりも、まず「知ること」、気づきを得ることが大事になるでしょうか。

澤田氏:そうするとプログラムでは、「スキルの棚卸し」と「インプット」の順番は入れ替えたほうがいいでしょうか? まず「インプット」、そして「棚卸し」して、もう一度「インプット」する、というように。

新田氏:ハードルを下げるなら、最初は「交流」から始めてみるのはどうでしょう。気軽に遊びに来てもらって、いろいろな人のお話を聞いたり、集まった人たちのスキルを見たりしているうちに、起業に興味を持っていただけたらいいですよね。

東氏:STEPで段階的に、というのではなく「ループ」にして、その人が入りやすいところから入り、何度でも参加できるというのがいいかもしれません。実践してこそ気づくこともありますよね。まずやってみて、「もう一度学ぼう」と思うこともあります。

新田氏:そうですね、「実践」はゴールじゃない。コミュニティづくりの考え方も、ぐるぐると渦を巻くようにして「円」が大きくなっていくイメージです。特に女性はライフステージで環境が変わりやすいので、STEPという積み上げ型よりも、出入りのしやすいループ型のほうが向いているのかもしれません。

角田氏:同じように人が集まるコミュニティでも、例えば児童館のような場だと子どもの話に終始してしまいがちです。そちらももちろん大切ですが、私たち個人として自分の考えや思いをあらためて語れるようなコミュニティであることが、とても重要だと感じます。

松田氏:そうですね。母親として子育てに奔走していると、自分の話をする機会って少ないんですよね。「〇〇ちゃんのママ」ではなく、「私」として自分のことを話したい、知ってもらいたいと本当はみんな思っている。まず交流して自己紹介をすることが「棚卸し」になるのかも。

澤田氏:今日みなさんのお話を伺って、プログラムを提供する私たち企業側こそ、「ママ・お母さん」として捉えすぎているようにも感じました。もっとその人自身に、個人個人に焦点をあてていくことが大切ですね。

伊東氏:今回のお話をもとにプログラムを再検討していきます。ありがとうございました。

 イノベーション交流・共創拠点「茶室」では、子育て世代の女性に向けて、「起業」という選択肢もあることの気づきや、多様な働き方を応援するプログラムを始動していきます。今後も「茶室」での取り組みにご注目ください。


『自分らしくあるために、子育て世代の女性の「起業」のリアル』 
2024年2月15日(木)11:00~12:00(受付10:30)
 子育て世代の働く女性向けのイベントを茶室で開催します。
 詳細など、お問い合わせはこちらから
<HP> https://cha-shitsu.atomica.co.jp/
<Instagram> https://www.instagram.com/community_room_cha_shitsu/

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