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iPhone&iPad版『バイオハザード ヴィレッジ』をiPhone 15 Pro Maxでプレイ!そのプレイフィールをお届け

2023年11月10日 10時00分更新

文● 松野将太 編集●ジサトラハッチ

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 これまで非常に多くの関連作がリリースされている、言わずと知れた名作サバイバルホラーゲーム「バイオハザード」シリーズ。最新ナンバリングタイトルは2021年に発売された『バイオハザード ヴィレッジ』だが、同作が今年10月30日、2年の時を経てiPhone・iPad版に移植され販売開始となった。

舞台となる雪に覆われた寒村の雰囲気は、最新のiPhone 15 Pro Maxの美麗な6.7型大型ディスプレーにて、圧倒的な映像美が楽しめた

 近年はスマートフォンのスペック向上もあり、プレイ可能なタイトルの幅は広がっていると言えるが、据え置きハードやPCの印象が強い「バイオハザード」シリーズをモバイルで体験できることに興味を引かれるゲーマーは多いのではないだろうか。

 この記事ではPC環境で本編をプレイ済みの筆者が、実際にApple JapanにiPhone 15 Pro Maxをお借りし、カプコンから『バイオハザード ヴィレッジ』の先行体験版を送って貰ってプレイした際のインプレッションや、実際に撮影したスクリーンショットなどをお届けする。購入時の参考になれば幸いだ。

『バイオハザード ヴィレッジ』をDLC含めてiOSで堪能できる!

『バイオハザード7 レジデント イービル』の3年後が舞台となる本作に加え、本編から16年後の世界を描いたDLC「シャドウズ オブ ローズ」もプレイ可能

 前提として、本作はDLCを含む『バイオハザード ヴィレッジ』の本編そのままをiPhoneおよびiPad環境向けに移植しており、ゲームそのものの構成や進行はPC・据え置きハード版と同一だ。端末の必要スペックは、iPhone版がiOS 17.0以降およびA17 Pro以降のSoCを搭載するデバイス、iPad版はiPadOS 17.0以降およびM1以降のSoCを搭載するデバイスとなっている。

 唯一、同作の購入者に無償提供されていたマルチプレイオンライン対戦ゲーム「バイオハザード RE:バース」だけは付属していないが、プラットフォームがモバイルになっていることを考えれば致し方ないポイントだろう。いずれにせよ、本編から16年後の世界を描いたDLC「シャドウズ オブ ローズ」までの物語は余すところなく体験できる。プレイしたいが対応ハードを持っていなかった、あるいは持ち運んで同作をプレイしたいユーザーにとっては魅力的な選択肢と言える。

 操作は「DualSense ワイヤレスコントローラー」などiOSとの接続に対応したゲームパッドでの操作を推奨としているが、もちろんタッチパネルを活用したタッチ操作にも対応している。ボタン類の表記はXboxコントローラーをエミュレートしており、画面上に表示されるボタンの位置や大きさ、アクティブ時の表示時間などをオプションから変更できる。

画面の左右に表示されているのがデフォルト状態のタッチコントローラー。挙動やアイコンの大きさはカスタマイズできる

 ただし、タッチでできるだけ快適に操作させるためか、やや仮想のボタンが大きく画面に表示されるので、せっかくの美麗な映像が隠れてしまう。そのため、やはり自宅などゲームパッドで操作できる際は、据え置き型ゲーム機とそん色ない操作ができるゲームパッドで操作しよう。

タッチ操作では、ややボタンが大きめに表示されるため、設定で少し調整することをオススメしたい

良い意味で“そのまま”な体験
忙しくてもスマホでプレイできるのがうれしい

よく見るとテクスチャの粗い部分はあるが、iPhoneの画面だとほぼ目立たない

本作ならではの不気味な雰囲気はよく再現されている

上がiOS版、下がPC版で撮影したスクリーンショット。iOS版はやや暗めに調整されているようだ。実際に比べてしまえば違いは一目瞭然だが、プレイしてみるとそこまで気にならない

 画面クオリティに関しては、PC・据え置きハード版の重厚な雰囲気をかなりの部分までよく再現している印象だ。テクスチャの精細さや影の表現など、じっくり見比べればさすがにモバイルデバイス向けの最適化の影響は感じられるが、スマホサイズの画面ではそれほど気にならないはずだ。

カットシーンはかなり美麗に見える

 特にカットシーンはしっかりとプレイヤーを物語に引き込めるだけの品質を維持しており、本作が備える独特の緊迫感を味わいやすいだろう。ちなみにオプションのグラフィックス設定からは、ある程度の画質・フレームレート調整できるようになっている。フレームレート調整などは端末のスペックに大きく左右されるため、プレイの際は注意して欲しい。iPhone 15 Pro Maxでのプレイに関しては、デフォルト設定でもカクつきを感じない、非常に安定した描画ができていた。

武器が手に入るタイミングや謎解きも同一。既にプレイした人はそのまま攻略の知識が使える

 さて、先に述べた通り筆者はすでに本作をPC版でプレイし、DLCまで含めてクリアしている。実際にiPhone・iPad版を攻略してみた感想としては、身もふたもないが本当に良い意味で“そのまま”だな、という印象が強い。

 繰り返しになるがゲームの進行はPC・据え置きハード版と変わらず、モバイル向けにアレンジされている謎解きなどもおそらく存在しないので、攻略自体はまったく同じようにできるわけだ。タッチ操作を利用する場合は最初こそ手間取ることもありえるが、無理に高難易度を選択したりしない限りは慣れで何とかなる範疇だろう。

サードパーソンモードもプレイ可能

 難易度について触れたが、もちろん本作は難易度選択や隠し武器といった要素も健在なので、低難易度で周回を重ねてから高難易度に挑むような、シリーズ恒例のやりこみプレイも可能となっている。買い切りのスマホゲームでありながら数十時間のやり込みにも容易に耐えうると考えれば、特筆すべき点と言えるかもしれない。

グラフィックス設定画面。フレームレートや解像度の調整もある程度は可能だ

場所を選ばず「バイオ」のナンバリングタイトルをプレイできるのはかなり魅力的

 常時ネットワークに接続する必要もなく遊べてしまうことから、プレイする場所も基本的には選ばない。結局のところ、今回の移植版の魅力は「日々の通勤・通学時間、あるいは車や新幹線といった長距離移動時など、どこにいても『バイオハザード ヴィレッジ』をプレイできる」という点に尽きる。言ってしまえば簡単なのだが、これは結構すごいことである。据え置き機でのゲームに慣れたゲーマーにとっても、なかなかに刺激的な体験と言えるのではないだろうか。

11月20日までは本編が60%オフで購入可!

 iPhone・iPad版『バイオハザード ヴィレッジ』は、11月20日まで大幅なセールを実施しており、本編が60%オフの1990円、追加DLC「ウィンターズ エクスパンション」が50%オフの1000円で販売中。一度クリアした人も、本作が気になっていたという人も、この機会にモバイルで『バイオハザード ヴィレッジ』を体験してみてはどうだろうか。

【ゲーム情報】

タイトル:バイオハザード ヴィレッジ
ジャンル:サバイバルホラー
配信:カプコン
プラットフォーム:iPhone/iPad
対応端末:
【iPad Pro】
 iPad Pro(12.9-inch, M1 第5世代)
 iPad Pro(11-inch, M1 第3世代)
 iPad Pro(12.9-inch, M2 第6世代)
 iPad Pro(11-inch, M2 第4世代)
【iPad Air】
 iPad Air(M1 第5世代)
【iPhone】
 iPhone 15 Pro/iPhone 15 Pro Max
配信日:配信中(2023年10月30日)
価格:
 ゲーム本編:4990円(11月20日まで発売記念セールで60%オフの1990円)
 ウィンターズ エクスパンション:2000円(11月20日まで発売記念セールで50%オフの1000円)
※ゲームの序盤は無料で体験いただけます。
※『バイオハザード RE:バース』は付属いたしません。

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