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ようやく本格水冷向けの「FORMULA」がラインアップ

ASUSのインテルZ790マザーにWi-Fi 7対応モデルが新登場、ワンタッチアンテナが最高

2023年10月16日 22時00分更新

文● ジサトライッペイ 編集●ASCII

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 2023年10月16日22時、ASUSはインテルZ790チップセット搭載マザーボードの新モデルを先行発表済みの3機種を含め、7機種発表しました。同チップセットはLGA1700ソケットを採用するインテル製CPUに対応し、同日に発表したRaptor Lake Refreshこと、デスクトップPC向けインテルCoreプロセッサー(第14世代)もサポートします。いずれも10月20日から順次発売予定です。

6モデルは次世代無線通信規格「Wi-Fi 7」に対応

 今回発表したモデルは「ROG MAXIMUS Z790 FORMULA」、「ROG MAXIMUS Z790 DARK HERO」、「ROG MAXIMUS Z790 APEX ENCORE」、「ROG STRIX Z790-E GAMING WIFI II」、「ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI II」、「ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI II」、「TUF GAMING Z790-PRO WIFI」。

ハイエンドクラスのATXモデル、ROG MAXIMUS Z790 FORMULA。想定価格は12万円前後

ハイエンドクラスのATXモデル、ROG MAXIMUS Z790 DARK HERO。想定価格は11万5000円前後

オーバークロック特化型のATXモデル、ROG MAXIMUS Z790 APEX ENCORE。想定価格は11万円前後

ミドルレンジのATXモデル、ROG STRIX Z790-E GAMING WIFI II。想定価格は8万5000円前後

ミドルレンジのATXモデル、ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI II。想定価格は7万5000円前後

ミドルレンジのATXモデル、ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI II。想定価格は7万円前後

コスパ重視のATXモデル、TUF GAMING Z790-PRO WIFI。想定価格は5万4000円前後

 細かな仕様は、ASUSのウェブサイトでご確認いただくとして、いずれもWi-Fi/Bluetoothといった無線機能をサポートしている点が最大の特徴です。TUF GAMING Z790-PRO WIFI以外は次世代無線通信規格「Wi-Fi 7」(IEEE 802.11be)と、Bluetooth 5.4に対応。なお、TUF GAMING Z790-PRO WIFIはWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.3をサポートしています。アンテナの仕様はすべて2x2になります。

 Wi-Fi 7をざっくり説明しておくと、2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯が使え、チャンネル帯域幅は最大320MHz、変調方式は4096QAM、最大16ストリームに対応し、最大通信速度は理論値で46Gbps(Wi-Fi 6Eでは9.6Gbps)までアップした超高速無線LAN規格です。もちろん、一般的なPCは2ストリームなので、現実的な通信速度の理論値は6Gbps程度になるでしょう。それでも十分1GbEや2.5GbEの有線LANを超える実効速度が期待できそうです。

 しかし、日本国内においてこのフルスペックがすぐに使えるのかというと、事情は複雑です。現在の法令ではたとえWi-Fi 7対応製品でも、必要な技適検査(320MHz幅のテストなど)が定まっていないので、従来の160MHz幅で使わなければいけません。ゆえに、ASUSでは日本向けのBIOSでチャンネル帯域幅を160MHzでロックするそうです。

 となると、当然通信速度は落ちるので、早く技適検査が始まってロックが解除されることを祈りましょう。

無線機能のアンテナがワンタッチ式に進化

 今回発表されたモデルの特徴はほかにもあります。その1つで筆者が最も感動したポイントは、アンテナのワンタッチ化。従来、マザーボードの無線機能用アンテナは端子に挿し込んでから、端子まわりのリングを回して固定する必要がありました。

 しかし、今回からは磁気式(+ツメ)になったおかげで、ワンタッチで着脱できるようになったのです! 「なぜもっと早くこの仕様にしなかったんだい!」というぐらい便利でした。ビデオカードのワンタッチ着脱ボタンなど、DIYフレンドリーな機能を次々と生み出しているASUSらしいアプローチですよね。

ワンタッチ接続になったアンテナ

引っ張れるだけ外せます

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