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USB-C搭載、Proはチタンで軽量化! iPhone 15徹底大特集 第13回

Apple Watch Series 9、Apple Watch Ultra 2、iPhone 15、iPhone 15 Pro

5分でわかる! アップル発表会の全内容まとめ

2023年09月13日 07時30分更新

文● ASCII

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 9月13日深夜のApple Eventで発表された内容を、ダイジェスト形式で紹介する。

新しい操作「ダブルタップ」に対応、Apple Watch Series 9

 はじめに発表されたのはApple Watchシリーズの新製品「Apple Watch Series 9」。

 人差し指と親指をつまむようにしてタップする「ダブルタップ」が目玉機能。

 内蔵の加速度計、ジャイロスコープ、光学式心拍センサーを活用して、血流の変化と手首の些細な動きを検知することで、ダブルタップを可能にしている。買い物中や調理中など、手がふさがっている時にもディスプレーに直接触れずに操作できる。

 チップは「S9」を搭載。S8と比較して60%多い56億個のトランジスタを詰め込んだデュアルコアCPUだ。

 GPUは従来比で30%速くなった。

 そしてニューラルエンジンは従来比で2倍の処理性能に。

 「デバイスを探す」アプリを刷新。iPhoneまでの距離、方向を表示する。

 輝度は最大2000ニトへとアップ。Apple Watch Series 8は1000ニトだったので、2倍になった。

 新しい文字盤も追加。ピーナッツの文字盤がかわいい。

 ダブルタップで、電話の応答や終了、iPhoneのカメラ機能のシャッターなどの操作が可能。

 アルミニウムケースのカラーバリエーションは新色のピンク、スターライト、シルバー、ミッドナイト、PRODUCT(RED)の5色展開。価格は5万9800円から。

 ステンレススチールケースのカラーバリエーションは、グラファイト、シルバー、ゴールドの3色展開。価格は10万9800円から。

 Apple Watch Hermèsも用意。新作の文字盤「Hermèsラジアル」を搭載している。

 コットンキャンバスから着想を得た「トワルH」と、「H」のアルファベットを編み込み調で表現したスポーティーな「キリム」、ニット素材の編み込みが印象的な「ブリドン」など、ストラップにも注目したい。価格は18万8800円から。

 Apple Watch Nikeも、Apple Watch Series 9をベースにした新モデルに。Nikeバンドは、過去のバンドや余剰素材を再利用したものに変更。

 なおアップルは、2030年までにすべてのApple製品をカーボンニュートラルにするという計画を掲げているが、Apple Watch Series 9は、同社初のカーボンニュートラルな製品でもある。

 アルミニウムケースのApple Watch Series 9と新しいスポーツループバンドが、カーボンニュートラルな組み合わせ。環境に配慮しながら新しいデバイスを手に入れるという消費のスタイルにも挑んでいる。

史上最高に明るいディスプレー「Apple Watch Ultra 2」

 アウトドアシーンでも優れた堅牢性を発揮するApple Watch Ultraシリーズの新モデル「Apple Watch Ultra 2」も発表。

 ディスプレーの輝度は従来の2000ニトから1000ニトアップして、3000ニトに。この明るさはApple Watch史上最高。

 明るさだけでなく、「暗さ」にも注目したい。薄暗い場所では1ニトまで暗くなり、暗い場所に移動すると、自動的に夜間モードに切り替わる。

 フル充電状態で最大36時間駆動。

 低電力モードなら最大72時間駆動する。

 チップは「S9 SiP」を搭載。Apple Watch Series 9と同様、親指と人差し指をつまむ「ダブルタップ」による操作に対応している。

ダイナミックアイランドを搭載した「iPhone 15」

 iPhoneの新型「iPhone 15」は「ダイナミックアイランド」を搭載。

 ダイナミックアイランドは「iPhone 14 Pro」で初搭載された機能。ディスプレー上のパンチホールを、機能に合わせて変形する表示領域として活用している。

 6.1インチのiPhone 15と、6.7インチのiPhone 15 Plusをラインアップ。

 カラーバリエーションはピンク、イエロー、グリーン、ブルー、ブラックの5色展開。背面には、素材に色を浸透させたマットな質感の背面ガラス「カラーインフューズドガラス」を採用。シャーシはアルミニウム。

 「iPhone 13」と「iPhone 14」では、暗色系のカラーとしてブラックでなく、やや青みがかった「ミッドナイト」が採用されていたので、ブラックは「iPhone 12」以来、3年ぶり。

 メインカメラは48メガピクセル。高解像度での撮影が楽しめる。

 作例も紹介した。質感がよく現れたディティールの描写が美しい。

 チップは「A16 Bionic」を搭載。「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」に搭載されていたものと同じ。

 衛星通信で緊急SOSを使用できる「サテライトサービス」は、残念ながら日本は未対応。

 コネクターが、LightningからUSB Type-Cに変わった。充電、DisplayPort、USB 2(最大480Mb/s)として機能する。

 価格はiPhone 15が12万4800円からで、iPhone 15 Plusが13万9800円から。

航空グレードのチタニウムを採用した「iPhone 15 Pro」

 最後に発表されたのは「iPhone 15 Pro」。

 iPhone史上ではじめて、素材にチタニウムを採用している。

 使用しているのは、航空宇宙産業レベルをうたうチタニウム。火星探査機の合金と同じものだという。

 ダイナミックアイランドを引き続き搭載。

 iPhone 14 Proの鋭角的なフレームに比べると、やや角が丸まったようなプロポーションに変わっている。

 内部フレームは100%再生アルミニウム製。外装のチタニウムバンドと、アルミニウムフレームという2種類の金属を、高強度でつなぐ工法を採用している。重量はおよそ187gで、“Pro”モデル史上で最も軽いiPhoneとなった。

 サイズは、6.1のインチのiPhone 15 Proと、6.7インチのiPhone 15 Pro Maxをラインアップ。

 iPhone 15 Proの解像度は2556×1179ピクセルで、iPhone 15と共通。だが、幅、高さがそれぞれiPhone 15よりも1mm小さく、その分ベゼルも狭くなっている。

 カラーバリエーションはナチュラルチタニウム、ブルーチタニウム、ホワイトチタニウム、ブラックチタニウムの4色展開。ナチュラルチタニウムは、渋めのゴールド調。

 常時点灯ディスプレーを活かした新機能「スタンバイ」に対応。

 充電中のiPhoneを横向きに置くと、時刻、写真を見たり、ウィジェットなどを離れた場所から情報をひと目で確認することに特化した表示に切り替わる。

 サイレントスイッチが廃止となり、ユーザーによって機能をカスタマイズできる「アクションボタン」に変わった。

 従来のようにサイレントスイッチとして使うこともできるが、カメラ、フラッシュライト、翻訳、ボイスレコーダーといった頻繁に使う機能を割り当てて呼び出すことができる。アクションに応じた触覚フィードバックが返ってくる仕様。

 チップは「A17 Pro」を搭載。

 「最速のモバイル向けCPU」をうたう。

 ニューラルエンジンは、毎秒35兆という脅威的な演算能力を実現。従来比で最大2倍の処理速度となった。

 CPUの処理速度は従来比10%、GPUは20%アップしている。

 レイトレーシングはA16 Bionicと比較して最大4倍高速に。ゲームの描画性能と処理速度が、過去にないほど高いことをアピールした。

 カメラは48メガピクセル/焦点距離24mmのメインカメラ、5倍の光学式ズーム(iPhone 15 Pro Maxのみ。iPhone 15 Proは3倍)に対応した12メガピクセル/焦点距離120mmの望遠カメラ、そして12メガピクセル/焦点距離13mmの超広角カメラの3眼。

 コネクターはiPhone 15と同じくUSB Type-Cに。充電、DisplayPort機能についてはiPhone 15と共通だが、iPhone 15 ProはUSB 3(最大10Gb/s)の仕様。

 さらに、メインカメラと超広角カメラを併用して、空間ビデオ(Spatial Video)を撮影する機能を搭載。

 空間ビデオは、Apple Vision Proで試聴でき、また共有もできる。その場にいるかのような映像表現を楽しめるものになるとしており、「年末までに利用できるようになる」と言及した。

 価格はiPhone 15 Proが15万9800円、iPhone 15 Pro Maxが18万9800円から。

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