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Core i5-13400、RTX 4060 Ti搭載の「PG-KS46Ti」をレビュー

インテリア化するゲーミングPCの新時代、STORM「鏡界」が切り開く!

文●ジサトラユージ 編集● ASCII

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AAA級タイトル+レイトレも十分プレイできる

 では、実際のゲームではどうなのか。まずゲーム系で定番のベンチマークソフトとなっている「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」でスコアとフレームレートを解像度別に計測した。

 画質はプリセットの「最高品質」を使用し、解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3つで計測している。

インテリア化するゲーミングPCの新時代、STORM「鏡界」が切り開く!

 スコア上ではWQHD以下の解像度ならベンチマーク上の最高評価となる「非常に快適」の数値を満たしている。しかし4Kになると落ち込み、評価は2段階下の「快適」となる。

インテリア化するゲーミングPCの新時代、STORM「鏡界」が切り開く!

 フレームレートで見ていくと、WQHD以上なら最低でも70fps以上が出せている。これなら不意なカクつきなどもあまり感じることはないだろう。なお、ファイナルファンタジーXIVは2024年夏に新たな拡張コンテンツ「黄金の遺産(レガシー)」のリリースを発表しており、このアップデートではグラフィックのアップデートも含まれるとのことだ。これにより推奨スペックが引き上げられるとのことだが、このくらいのゆとりがあれば極端に動作が重くなることはなさそうだ。

 一方、4Kになるとスコアが一気に落ちていた通り、平均でようやく60fpsに届くかというところ。一応プレイはできるかもしれないが、今後の4Kプレイを見越すなら少し設定周りをいじる必要があるかもしれない。

 つづいて、人気FPSゲームの「Apex Legends」で、射撃訓練場を1周した後、「バンガロール」のスモークの中に入って一定時間経過した際のフレームレートを計測した。グラフィック設定は描画負荷が最大となるよう設定。また、フレームレートは「CapFrameX」で計測しているため、最低フレームレートの代わりに99パーセンタイル点の値を記載する。

インテリア化するゲーミングPCの新時代、STORM「鏡界」が切り開く!

 FPSゲームにおいては、解像度や画質よりもフレームレートを重視したグラフィック設定とする場合が多い。フルHDなら高画質設定にしても十分なフレームレートが得られているため、快適にプレイできるだろう。

 また、PlayStation 5がWQHDに対応したことなどもあり、昨今はWQHD解像度のゲーミングディスプレーも人気が高まっているが、本機ならWQHDでも平均180fps以上出ている。フルHDより1段解像度を上げてみたいと思っている人にも十分なスペックだ。

 次は「Cyberpunk 2077」のベンチマーク機能を使って検証。グラフィック設定はプリセットの「レイトレーシング:ウルトラ」で検証している。なお、本作はNVIDIAのアップスケーラーであるDLSSに対応している。中でも、AIによって中間フレームを生成する「DLSS Frame Generation」(以下、DLSS FG)は飛躍的にフレームレートを向上させる技術であり、これを使えるのはGeForce RTX 40シリーズの特権だ。

 今回は、DLSSを有効にして品質を「自動」に設定したうえで、DLSS FGのみオン/オフ両方で計測した。なお、ベンチマークでは最低フレームレートが大きくブレるので、今回は平均フレームレートのみ記載している。

インテリア化するゲーミングPCの新時代、STORM「鏡界」が切り開く!

 もともと重量級タイトルな上レイトレーシングを有効化した高画質設定なので、通常のDLSSではフルHDでもやや不安が残るフレームレートだが、これがDLSS FGを使用することで一気に跳ね上がる。さすがに4Kともなるとなかなか厳しいものがあるが、エントリークラスのゲーミングPCでもアップスケーラー次第でAAA級タイトルを快適にプレイできる実力はあるというわけだ。

 なお、Cyberpunk 2077には“真のレイトレーシングモード”とも呼ばれるパストレーシングを有効にした「レイトレーシング:オーバードライブ」もあるので、こちらでもベンチマークを実行してみた。

インテリア化するゲーミングPCの新時代、STORM「鏡界」が切り開く!

 やはり、より映像美を追求したパストレーシングはなかなか厳しそうだ。とはいえ、1、2世代前では上位クラスでないと快適なプレイが難しかったレイトレーシングも、“60”クラスのPCでプレイ可能になったのはありがたい。

 最後に、「ディアブロ IV」でもベンチマークを取ってみた。本作では「キヨヴァシャド」の街を一定ルートで移動した際のフレームレートをCapFrameXで計測した。画質のクオリティプリセットは「ウルトラ」に設定している。

 本作もDLSSに対応しており、DLSS FG(フレーム生成)も利用可能だ。そこで、通常のDLSSは「バランス」に設定したうえで、DLSS FGオン時/オフ時のフレームレートを計測した。

インテリア化するゲーミングPCの新時代、STORM「鏡界」が切り開く!

 本作はそこまで負荷の高いゲームというほどではないが、フレームレートを見るとDLSS FGの恩恵をしっかりと感じられる。RTX 40シリーズは、DLSSによって“60”クラスのGPUでもその立ち位置は大きく変わっていると言えるだろう。

コスパもインテリア性も譲れない!
そんな人にオススメ

 DLSSの恩恵ありきとはいえ、AAA級ゲームをレイトレーシングありで遊べる21万5000円のPCは、コストパフォーマンス的には優秀だ。

 加えて、PG-KS46Tiの魅力はやはりその見た目。「今までのゲーミングPCはなんかしっくりこない……」というような人は一見の価値アリだ。比較的コンパクトなケースなので、スペースにあまり余裕がなくても設置しやすいのはいい。

 また、同社では現在「ITC 25周年記念キャンペーン!」を開催中だ。ゲーミングPCが抽選で当たるキャンペーンや、25周年記念価格での販売なども実施している。

 プレゼントPCや割引モデルのラインアップにも、鏡界 PG-Kシリーズの製品が入っているので、気になる人はチェックしてみるといいだろう。

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