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Ryzen Z1 Extremeの性能は現行最強!?ROG Allyの機能や性能を実機でチェック

文●ジサトラハッチ 編集●ASCII

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アップスケーリング機能を使えばAAAタイトルも遊べる!

 ではお待ちかね、実ゲームのフレームレート計測も見たいきたい。最初は根強い人気のFPS『Apex Legends』の計測結果だ。画質設定はデフォルトのまま、解像度は1920×1080ドットにして、CapframeXにて計測した。最小値は99パーセンタイル(P1)の数値を参照している。

『Apex Legends』のフレームレート

 解像度がフルHDの場合は、平均が30fpsを上回るものの46.6fpsとやや控えめ。カジュアルに遊ぶには申し分ないが、フレームレートが60fps以上のヌルヌルと動作する方がプレイフィールに影響があるFPSでは、もっとフレームレートが欲しいと思うこともあるだろう。

 解像度を1280×720ドットに落とせば平均フレームレートが79.6fpsと60fpsを超えるので、120Hzのディスプレーの強みを活かすならHD画質でのプレイがオススメだ。

 6月2日に配信される予定と、もうすぐ発売される期待の格闘ゲーム『ストリートファイター6』のデモ版でも動作を確認してみた。本作はシリーズとしては初めてシングルプレイヤーの没入型ストーリーモードも搭載しており、対戦部分は60fps固定だが、対戦以外の部分では120fpsまで動作できる。

 とはいえ、対戦部分が快適に動作することが最低ラインだと思うので、どれだけ設定を落とせば、対戦が快適なのかを探ってみた。そこで、解像度は1280×720ドット、画質設定は最も低い「LOWEST」にしてフレームレートを計測してみた。

『ストリートファイター6』(デモ版)フレームレート

 『ストリートファイター6』は解像度がフルHD&画質:HIGHEST設定だと、平均33fpsほどで動作。数値上はカジュアルに遊べそうだが、本シリーズは前作もフレームレートが30fps付近だと動作がもっさりとして遅くなり、とても快適に遊べなかった。ベンチマークソフトでも50fps以上でないと快適な評価にならないので、解像度はHD、画質は最低クラスにして遊ぶのが良さそうだ。

 ちょっと動作が重い最新ゲームを確認したので、軽めのゲームとして『モンスターハンターライズ』でも動作を確認してみた。解像度は1920×1080ドットのフルHDで、画質設定は「中」にしてフレームレートを計測。

『モンスターハンターライズ』フレームレート

『モンスターハンターライズ』は、解像度よりも画質設定でがっつりとフレームレートが変わる傾向にあるが、「中」設定であれば解像度がフルHDでも60fpsを軽く超えるフレームレートで快適に動作した。解像度をHDまで落としたら平均115fps以上とROG Allyの120Hzディスプレーを活かす動作で動作したので、気にならなければ解像度も落としてプレイするのもイイだろう。

 FPS、格闘ゲーム、アクションと傾向を見て来たので、ジャンル違いとして今年の3月に発売された『ライザのアトリエ3』でも動作を確認してみた。

『ライザのアトリエ3』フレームレート

 『ライザのアトリエ3』は割と動作が重く、画質設定が最も高い「HIGH」&解像度フルHDだと、平均21.8fpsとやや動作が重く、カク付く場面もあった。30fps以上あれば激しい動きや反射速度が勝負に関わらないRPGなら遊べるので、画質設定NORMALくらいならフルHDでも遊べるだろう。

 ただし、これは最初に条件を伝えたとおり、給電しながらの計測結果。給電しないで動作させると、1~2割フレームレートが落ちたりするので、少し余裕を持っておく方が良い。たとえば、解像度をHDにして、画質設定を「LOW」にすれば平均40fps以上で動作するので、動作が重い、画面がカク付くといった場合は、設定を見直そう。

現行最強クラスの性能に利便性も高いアプリを搭載
独自のGPUボックスで4K高解像度プレイも可能な注目機

 ROG Allyはいち早くAMDがハンドヘルドPC向けとして発表したCPU、AMD「Ryzen Z1 Extream」を搭載し、現行のハンドヘルドPCの中では最も高い性能を実現した1台。ASUSがこれまで培ってきた管理アプリによる利便性や、スマホ連携のアプリにより、ゲームのみならず普段使いの使い勝手も高いのも魅力。

 性能的には軽めの3Dアクションゲームなら十分快適に動作するが、AAAタイトルになるとFSRなどのアップスケーリング機能を使ったり、解像度をHDまで落としたり、画質設定を低めにする必要がある。

 ただ、最近のゲームは画質を落としても気にならないように、上手く処理しているしているタイトルもある。また、画面サイズが小さいため、大画面で見るよりも画質の劣化が気にならない。そのため、解像度や画質を考慮に入れれば、ほとんどのPCゲームが遊べるくらいの性能を持っている。

 価格も15万円以上のハイエンドなハンドヘルドPCがあるなか、10万9800円と性能と搭載する機能の割にはお買い得。本体のインターフェースはかなり少ないが、手に持ってゲームを遊ぶ時には必要ないと、割り切って考えれば問題ない。

 宅内ではデスクトップPCのように大型ディスプレーに接続して使いたい人は、USBハブやBluetoothキーボード&マウスなども必要になるが、ハイエンドなゲーミングデスクトップPCを購入する予算があるなら、本機とROG XG Mobileを一緒に購入して運用すれば、ハンドヘルドPCと高性能デスクトップPCが1台で済む。

 オンラインストア以外に家電量販店での販売も予定しているので、気になっている人は実店舗で手に取って購入を検討してみてはどうだろうか。

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