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外国人就労者向けの多言語モバイル金融サービス「GIG-A(ギガー)」サービス提供開始

 株式会社GIG-Aとエストニアに本社を持つフィンテックスタートアップのG-Bank technologies OÜは2023年3月1日、多言語モバイル金融サービス「GIG-A(ギガー)」の提供を開始した。東京きらぼしフィナンシャルグループ傘下の株式会社UI銀行とのAPI連携などにより、モバイルアプリから口座の開設、支出入金管理や国内送金などが利用できる。

「GIG-A」は、多言語で金融サービスを提供するBaaS(Banking as a Service)型のプラットフォーム。UI銀行とのAPI連携によって銀行口座の開設から日々の送金などを、多言語で、アプリからモバイルのみで完結する。また、従来の銀行口座より費用を抑えられる月額固定手数料のみで利用できる。

 利用料金は、月額1100円。対応言語はベトナム語、英語、日本語(今後順次拡大予定)。サービス利用時に、日本の居住者であることを証明できる本人確認資料が必要。利用方法は、アプリをダウンロードして、利用規約に同意した上で必要事項の記入や必要資料を提出し、代理人であるGIG-Aを通じて銀行に口座開設を依頼する。口座開設後の取引も、GIG-Aアプリを通じて行う。アプリの対応OS・バージョンは、Android9.0 以降(iOS 対応は2023年3月以降)。

 また、GIG-AとG-Bank technologies OÜでは、本サービスを通じて日本の銀行が直面する外国人材の金融包摂と金融犯罪の抑制との両立という課題の解決を図るとしている。

 厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和3年11月現在)によると、2021年10月末の外国人就労者数は172.7万人。届出が義務化された2007年以降最多となった。労働人口が減少する日本では、今後も外国人就労者数は増えていくことが予想される。一方で、株式会社サーベイリサーチセンター第二回在留外国人総合調査「在留外国人の金融機関利用について」によると、口座開設で困ったこととして「日本語で対応しなければならなかった」や「印鑑が必要だった」などが挙げられており、自力で銀行口座を持つことの難しさがうかがえる。

 こうした背景から、外国人就労者のために必要なインフラとして、「銀行口座を簡単に作れる」「母国語でわかりすい仕組み」「安価で利用できる」金融サービスを整えることが求められているとしている。

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