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自然災害、停電やセキュリティにも考慮した郊外データセンターの基本形

けいはんなのカゴヤデータセンターを見学 その先進性に驚く

文●大谷イビサ 編集●ASCII 写真●曽根田元

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7割は法人需要 自由度の高さが大きな売り

 カゴヤのデータセンターはもともと自社サービスのインフラからスタートしている。実際のユーザーについて聞くと、この10年近くで大きく変わっているという。「もちろんレンタルサーバーからスタートしていますので、当初はWebサイトを利用する個人ユーザーが多かったのですが、最近は7割くらいは法人で、中小企業が大半です。パブリッククラウドを使うにも技術力がないとか、ネットワークの従量課金が障壁になっていたお客様にその解決策として選んでいただけることが多いですね」と伏見氏は語る。

 最近増えているのは、パッケージベンダー。業務パッケージを提供しているソフトウェア会社が、カゴヤ・ジャパンと協業してクラウドサービスを展開するパターンだ。カゴヤ・ジャパン セールスグループフィールドセールスチームの梅木大輔氏は、「もともと外資系クラウドを使っておられたのですが、ネットワークコストやサポートの面で弊社のデータセンターを採用いただくことも多いです。弊社の場合、ルーターの持ち込みや回線の引き込みも可能なので、ユーザーの拠点を追加する感覚でデータセンターを利用できます」と語る。

 今回、見学して印象的だったのは、16年も前に作られたにもかかわらず、古さを感じさせないという点だ。災害が起こりにくいというけいはんな地区の立地はもちろんだが、データセンターとしてもスペックもリッチ。カゴヤのカゴを意識したという外観もおしゃれで、プロバイダーによる自社データセンターという新しい取り組みをいち早く進めた当時の意気込みを今も感じられる。創業して間もなく、潤沢な資金があったとは言えなかった状況にもかかわらず、先を見越して手を抜かずに造ったことが見て取れる。今も色あせない郊外型データセンターの有力選択肢、それがカゴヤのデータセンターだ。

カゴヤのカゴを意識したというA棟の外観、裏から見るとこんな感じだった

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(提供:カゴヤ・ジャパン)

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