前へ 1 2 次へ

第2回 確定申告事件簿

【2022年提出 確定申告】「なんでも経費」にできる? 収入の最低金額は?

前川亜紀 監修●高橋創(税理士) 編集●飯島恵里子/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 人々の欲望がとぐろを巻く新宿。この街で働く人々が、確定申告時期に駆け込むのが、税理士・高橋 創が率いる髙橋創税理士事務所。開業15年目、キャバ嬢、ホスト、医師、アーティストなどあらゆる個人事業主・フリーランスの味方になり、税金の悩みに向き合い続けてきた。

 ここでは高橋創税理士の経験から得た「確定申告、あるある」を基に様々なバレに配慮し、相談者の経歴やディティールの一部を変更して紹介していく。2回目の今回は、収入を最低限まで抑え、納税したくないという相談について。

相談:節税のために、なんでも経費にして収入を抑えたい!

 10年勤務したデザイン事務所を退職し、フリーランスになったばかりのレイコさん(仮名・30歳)は、「会社員時代にさんざん搾取されてきたのだから、もう納税したくない!」と言う。

 「先に独立した先輩が、“フリーになった方が稼げる”と言ったんです。確かにそうで、ホントに会社に搾取されていたんだな~と思います。仕事も多く、年収もそれまでの1.5倍になり売り上げも500万円を超えました」

 社員時代は薄給だった。額面が28万円なのに、所得税、住民税、健康保険料などが差っ引かれて、手元に残るお金は10万円台……その少なさに愕然ときていたという。

 「ですから、自分で取ってきた仕事で得た金は、びた一文誰にも渡したくない気持ちでいっぱい。税金を安くするためには、経費をたくさん積み上げる必要があると聞き、あらゆる買い物の領収書を取っておいています。今、確定申告の作業をしていて気づいたのですが、いくらまで経費として申告できますか?

前へ 1 2 次へ

この記事の編集者は以下の記事もオススメしています

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
05月
06月
07月
08月
11月
12月
2018年
01月
02月
03月
04月
06月
07月
09月
10月
12月
2017年
01月
02月
03月
04月
05月
07月
10月
11月
12月
2016年
01月
02月
03月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2015年
01月
02月
03月
06月
07月
10月
11月
12月
2014年
01月
02月
03月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2013年
05月
10月
11月
12月
2012年
06月
07月
11月
12月
2011年
02月
09月
11月
2010年
01月
02月
03月
04月
05月
11月
12月
2009年
10月
12月
2008年
01月
04月
09月
2007年
01月
03月
05月
10月
11月