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効率化・省人化だけじゃない、デジタル活用による宿泊業の新しい価値を提案

HCJ2022の注目企画「宿泊業のスマート化研究会」

提供: 日本能率協会

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一社で実現できないソリューションを形にして新しいビジネスへ

ソニーマーケティング株式会社 ソニーマーケティングジャパン ビジネスソリューション本部 ソリューション営業部文教営業課 統括課長 光成 和真氏

光成 弊社が研究会に参加した背景は、デジタルを活用した地域資源を掘り起こし、集客や中長期滞在、リピート化の実現といった課題解決でした。効率化も必要ですが、客室稼働率と集客のための付加価値の向上を両輪で回さないといけない。これを一企業だけでやるのは難しいというのも、メーカー側も明確に感じています。単なる異業種交流ではなく、一社だけでは実現できないソリューション、商材を現場の目線で作り上げるのがこの研究会の良さです。

 徳江先生に入っていただいたことで、学術的な目線も加わり、観光立国を目指すなか、将来につながる長期的な戦略が立てられるのもこの研究会の特徴です。面白かったのは、東洋大学の生徒からの意見が聞けたこと。次世代を担う子どもたちに提供していくべき価値がわかり、メーカー側にとっても学びの場となりました。

 またアジャイルな活動は、アイデアだけでなく、形にすることが大事です。実際に形にできることが研究会の良さ。PMS(ホテル管理システム)と連携した顔認証チェックインシステムなど、研究会から生まれたソリューションが実際に製品化された例もあります。研究会で複数の企業が一緒に次世代のソリューションをつくり、HCJで形にしたものを見せることで、新しいビジネスをつかむきっかけにもなっていくのではないでしょうか。

イベント参加だけでなく、メーカー・宿泊業者やまちづくり関係者をより巻き込んだ研究会へ

 最後に、HCJの来場者と、研究会へ興味のある方へそれぞれからメッセージをいただいた。

川口 「宿泊業のスマート化研究会」の展示は2年目。宿泊業のこれからのありかたをインスピレーションできるブースになっているので、ぜひご来場いただき、「うちのホテルにも導入できるのでは」「こんなホテルにしてみたい」と何かをキャッチアップしていただければ。一社で解決できない課題があれば、研究会の参加もぜひ検討してほしいです。

石橋 体験型のブースとなっているので、展示会での体験からいろいろなフィードバックを得ることで次の議論へと広がり、またスマート化を考えるメンバーが増えていくといいなと考えています。

光成 観光立国を進めるには地域経済も密接につながっています。自治体や街づくりに関わる方、観光業界の方々にも来場していただき、ぜひ参画していただきたい。持ち帰るというよりも、何か一緒にやりたい、と手を挙げていけることに期待したいです。

徳江 HCJ2022は、搬送やコミュニケーションができるロボットのデモストレーションなど、楽しい展示に仕上がっています。難しいことを考えず、まずは楽しみにみていただきたい。議論自体が楽しかったので、そこから新しいものが生まれたことを感じてもらえたらうれしいですね。

(提供:日本能率協会)

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