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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第138回

アップルがHomePodの製造を終える一方、アマゾンとグーグルのスマートスピーカーはどう進化したか

2021年04月02日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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 筆者お気に入りのアップルのホームスピーカー、HomePod。2018年2月9日に米国・英国・豪州で発売され、日本導入は2019年8月13日まで待たされました。その理由は明らかにされていませんが、おそらくSiriによる音声のみで操作する初めてのデバイスだったため、日本語での音声UIの作り込みなどに時間を要していたのではないか、と推測しています。

 そのHomePodは在庫限りで販売終了となり、ホームスピーカーの主役は価格約1/3のHomePod miniに引き継がれました。HomePodとHomePod miniは天面にタッチセンサーとSiriのスクリーン、側面はメッシュファブリック、というデザイン自体は共通化されていますが、その構造は驚くほど異なります。

 HomePodは側面に7つのツイーターが内蔵され、全方位に独立したスピーカーが音を発出します。そのため、1台でもステレオ感が拡がるサウンドを楽しめる仕組みです。しかしHomePod miniは、下向きにスピーカーが配置され、そこに配置された三角錐のコーンによって、音が全方位に拡がる仕組み。つまりボディ全体がメッシュである必然性はなく、機能のためのデザインではありません。

 そういう点も含めて、HomePodの1/3の価格、ということなのかもしれませんが……。

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