拡張NDEF機能と耐タンパ性を備えた革新的なNFC Type5 タグICを発表

STマイクロエレクトロニクス


STマイクロエレクトロニクス（NYSE：STM、以下ST）は、拡張NDEF（NFC Data Exchange Format）機能とタンパ検出機能を搭載したNFC Type5 タグIC (1)「ST25TV512C」および「ST25TV02KC」を発表しました。これらの製品は、NFCの非接触通信を利用した、コンスーマ・エンゲージメントやブランド認知、サプライ・チェーン・マネージメント、入退管理など、革新的なアプリケーションを可能にします。

ISO/IEC 15693に準拠するNFC Type5 タグICは、スマートフォンおよび13.56MHzの産業向けRFIDリーダライタとの通信に対応しており、モバイル・アプリ無しでNDEFメッセージの伝送が可能です。さらに、拡張NDEF機能により、タンパ状態やパーソナライズされたURLなどの動的に更新される情報をNDEFメッセージに追加することができます。また、NFCタグが通信するたびにメッセージをユニークでダイナミックなものにできるユニーク・タップ・コード（UTC）など、最大6つの属性を設定してメッセージに追加することが可能です。

ST25TV02KC-Tにはタンパ検出機能が搭載されており、アセットの完全性を検証する必要があるユース・ケースでも、拡張NDEF通信による優れた柔軟性を活用できます。また、すべての製品にデータ保護用の64bit暗号化パスワード（失敗回数カウンタ付き）、チップの真正性を証明するTruST25™デジタル署名、ユーザのプライバシー保護を可能にする追跡不能モードやKILLモードなど、最先端の保護機能が搭載されています。

ST25TV512CおよびST25TV02KCには、実績のあるST25開発エコシステムに含まれるさまざまなソフトウェア・ライブラリ、サンプル・アプリケーション、リファレンス実装などが用意されており、高品質のソリューションを迅速に製品化することができます。

また、STのNFC技術における経験を活かして開発されているため、広範な通信範囲や優れた信頼性などを提供します。加えて、従来品と同じチップ・キャパシタンスを保持しており、アンテナ設計の簡略化に貢献します。動作温度範囲は、業界最高クラスの-40°C～+85°Cで、60年間のデータ保持期間を持つ設定可能なEEPROMを内蔵しています。

ST25TV512C（ST25TV512C-AFG3）およびST25TV02KC（ST25TV02KC-TFG3 & ST25TV02KC-AFG3）は、ダイシングおよびバンプ形成済みウェハ、またはUFDFPN5パッケージで提供されます。ST25TV02KC-AFG3の単価は、1000個購入時に約0.08ドルです。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
（ https://www.st.com/ja/nfc/st25tv-series-nfc-tags.html?icmp=tt19582_gl_pron_jan2021 ）

（1） NFC Type5 タグICは、専用のNFCリーダライタとの長距離通信、およびスマートフォンとの近距離通信が可能なNFCタグICです。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約46,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な独立系総合半導体メーカーです。約10万社のお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、IoT・5G通信の普及を可能にします。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト（ http://www.st.com ）をご覧ください。

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