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年末年始のパソコンや出会い系アプリなどの利用に注意

2020年11月20日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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生活が変わると出会い系アプリの利用が増える?

 新型コロナウイルスは私たちの生活を大きく変えた。外に出られなくなると、かえって人との結びつきや、新しいコンテンツなどが欲しくなるものだ。

 たとえば、マッチングアプリの利用者は、2020年の3月以降、大きく増えたという。外に出る回数が減ったのになぜ……と思うかもしれないが、いわゆる「出会い」の数が減っている、さらに「人の集まる場所に行きたくない」と思えば、アプリを利用する人が増えるのは納得できるだろう。

 また、ストリーミングの視聴なども大幅に増えている。外に出られなくとも、多くのコンテンツを楽しみたいと考えるのは自然なことだ。それまで、映画や舞台などに割いていた時間を、家での視聴に充てている人もめずらしくない。

 これから年末年始を迎えるが、初売りや帰省で人の往来が激しくなれば、新型コロナウイルスの感染拡大につながりかねないとして、政府は休暇の分散取得に対する協力を呼びかけている。もちろん、企業や家族によって過ごし方は異なるだろうが、家にいる時間は長くなり、よりパソコンやスマートフォンを利用する時間は増えていくだろう。

 もっとも、セキュリティ対策が充実していない自宅における個人所有のデバイスの利用は、サイバー攻撃の標的になる可能性が高いことは、想像に難くない。

 独身はもちろん、家族で暮らしている場合には、さらに注意が必要だ。一つ屋根の下で使用するPC、スマホ、タブレット……。家族が接続しているすべてのデバイスと、そのセキュリティを確認しているだろうか。

 この年末年始は、例年になく、在宅でデジタルデバイスに触れる時間が増えることが予想される。当然、サイバー犯罪もそれを狙ったものになるだろう。

在宅でもセキュリティには注意したい

 まずは、セキュリティ ソフトウェアなどを使用し、デバイスや個人情報を保護するのは基本中の基本だ。マッチングアプリも危険と言われることが多いが、必要最小限の情報のみを共有する、安易に個人情報をさらさない、といったところを徹底していこう。

 もっとも、「無料」のストリームや、ダウンロード用に提供される映画や番組に関連する、フィッシング詐欺や、マルウェア攻撃などに注意が必要だ。

 その中には、年齢認証や詳細情報のボタンをクリックしただけで、「購入完了」「登録完了」などの画面が表示され、取引が成立したようにみせてお金をだまし取る「ワンクリック詐欺」などもある。画面が突然表示されるので、あせって連絡してしまう人が多い。問い合わせや振込みなどはせず、画面を閉じて二度とアクセスしないようにするのが鉄則だ。

 ワンクリック詐欺やフィッシング詐欺の被害に遭ったと気づいたら、自治体の相談センターや警察に相談しよう。とくにワンクリック詐欺に支払ってしまった場合は、しつこい請求が来る場合が多いので、警察や弁護士などに相談するとよい。

 年末年始のパソコンやスマートフォンの利用については、子供にも注意をうながしたい。まず、使い方についてよく話し合おう。ペアレンタルコントロールなども、設定は子ども自身で変更できる点には注意したい。「この設定をオン/オフにするにはこういう理由がある」ということを、しっかり伝えて、納得させることが肝心だといえる。

 今回は、McAfee Blogの「デバイスとソーシャルディスタンス:在宅生活についてデジタルデータが示すこと」を紹介しよう。(せきゅラボ)

※以下はMcAfee Blogからの転載となります。

デバイスとソーシャルディスタンス:在宅生活についてデジタルデータが示すこと

 この数か月の間、何百万人もの人々が自宅やその近辺に限定した生活を続けている中で、私たちのデバイスとアプリは、時を経て私たちにさまざまな情報を与えてくれています。

 平時であっても、使用状況の統計、位置データ、アプリのダウンロード、日々のアクティブユーザー数等は、すべて匿名化されたデータから抽出され、一般的な統計情報として定期的に報告されています。それが、国や地域社会が離隔措置を講じている中、どのように増加、減少、または安定していたかなどの情報は、今年においては多くの洞察を含むものとなっています。私たちはこれまでと異なる生活をどのように送り、デバイスはその中でどのような役割を果たしているのでしょうか。

 このことについては、さまざまな議論があり、データセット、測定、方法論が異なると、さまざまな洞察が示されるものです。ただし、それらのいくつかを合わせて見ていくと、日々の生活のパターンが変化し、進化し続けている状況といくつかの数字を関連付けることが可能です。

多くの人々がデスクトップやラップトップコンピュータを使用している現状

 例えば、常時実行されバックグラウンドで(ユーザー)人々を保護するMcAfeeのセキュリティソフトウェア(アプリ)からもPCの一般的な使用状況を確認できます。ここでの推論は、デスクトップまたはラップトップPCの使用の増加(特に平日中)は、遠隔作業、学習、または遊びに従事している人々の増加を示しているということです。数値は、国レベルで集計された匿名化されたデバイスレコードから抽出され、少なくとも1,000台のデバイスがカウントされています。

 この関連をまとめているSafer Togetherページにアクセスいただくと、2月からの国ごとのデータを見ていただくことができます。

 以下に、いくつかの国の簡単な要約を示します。

 当然のことながら、家庭用PCの使用で最も顕著な増加は、3月から4月にかけて見られます。そこから、それらの増加は比較的安定しています。4月から5月までの変化を見ると、多くの人々が在宅していたことがうかがえます。

 さらに、6月の週ごとの傾向では、オーストラリアとインドの両方で着実に増加しています。米国、英国、ドイツも全体的に上昇傾向にあり、フランスとイタリアは下降傾向にあります。

 このページの下部にて以下のようなインタラクティブなヒートマップをご覧いただけます。

その他のアプリやテクノロジーが示す傾向

 出会い系アプリでは、同じ時間帯にダウンロード数と使用量が急増しました。出会い系アプリBumbleによると、3月末にはビデオ通話とボイスチャットの数が84%増加しました。3月29日、Tinderの出会い系アプリは、その時点までの1日にこれまでで最も多いスワイプ数、約30億を報告しました。先日自宅から安全にデートすることについてブログ記事で共有したように、デートアプリは人々をつなぐように設計されているため、おそらくこれは驚くべきことではありません。在宅で孤立した状況の中、人々はそういったアプリを使用して手を差し伸べあい、つながることになります。

 さまざまな企業、出版物、サービスプロバイダーから、それぞれが確認したデジタルトレンドについて共有しているため、ここ数週間のニュースには多くの同様の記事やいくつかの新たな発見がありました。

 ・4月に、オンライン分析会社Apptopiaは、携帯電話の画面時間の著しい減少と、デスクトップブラウザーの時間の増加を報告しました。また、ロウズ、ホームデポ、メナーズなど、米国でのホームセンターの小売アプリのダウンロード数の急増について前年比69%増加と報告しました。

 ・PC Magazineは、インターネットの利用が今年の1月から3月に47%急増したと報告しています。この増加を強調する1つの統計は、1か月に1TBを超えるデータを消費する人々の割合です。これは、2019年の初めの加入者の4.2%から2020年の第1四半期の10%に増えました。これは、いわゆるパワーユーザーの2倍以上の増加です。

 ・同じレポートでは、1日で27億分のミーティング時間を記録したコラボレーションツールMicrosoft Teamsや、前四半期に比べて有料顧客が80%増加したコラボレーションプラットフォームSlackなど、さらなる洞察を共有しました。同様に、ビデオ会議ツールZoomの四半期の参加者は、2019年12月と比較して、四半期で2,900%増加しました。

 ・OpenTableは、世界中で約60,000のレストランにオンラインレストランの予約を提供し、毎月1億3,400万人のディナーを提供していますが、独自のデータも公開しています。彼らの「レストラン業界の現状」の数字は、世界中の大ヒットしたレストランについて、いくつかの驚きを提供しています。2019年と2020年を週ごとに比較すると、6月上旬の座席数は昨年に比べて世界で約75%減少していることがわかります。その月の後半には、昨年の同時期と比べても63%減少しています。

今後も在宅勤務は継続か

 これらの統計はそれぞれ、ロックダウン中の人生のスナップショットをさかのぼって提供しますが、今後数ヶ月の間、自宅で過ごす中、仕事、学習、社交、娯楽の方法をどのように形作るかはまだわかりません。少なくとも今のところ、人々は新たな生活様式を歓迎し、継続に期待しているようです。当社が18歳から74歳までの米国で働く成人1,000人に対し2020年5月に実施した調査によると、何等かの仕事に従事している人々のほぼ半数(47%)が在宅前の状態に戻りたくないと考えていることがわかりました。

 しかしそれは、デバイスに大きく依存し続けている中、自分自身を保護することが大変重要であることを意味しています。McAfee Total Protectionなどの包括的なセキュリティ保護は、マルウェア、フィッシング攻撃、その他の脅威からデバイスを保護するのに役立ちます。さらに、悪意のあるWebサイトの識別に役立つMcAfee WebAdvisorが含まれています。

 そして最後にもう1つの統計をご紹介します。ニールセンによれば、2019年3月のレポートと比較して、今年の3月の最初の3週間のアメリカのストリーミングの利用は85%増加しました。これはこのような状況の中当然のことですが、しかし、「無料」のストリームまたはダウンロード用に提供される映画や番組に関連するフィッシングおよびマルウェア攻撃に注意が必要です。これは一般的な攻撃方法であり、危険なダウンロードにつながる可能性のあるテレビと映画のタイトルの米国トップ10リストをまとめていますので、参考までにご覧ください。ストリーミングの利用に際し安全を保つためのアドバイスを提供しています。

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 ※本ページの内容は2020年7月14日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。
 原文:Devices and Distancing: What Digital Data Says About Life From Home
 著者:Judith Bitterli

※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーを編集して紹介する記事です。

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