このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第117回

通信速度、充電速度、そしてシャッター速度:

アップル新型iPhoneに期待する3つの「速さ」

2020年10月13日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 アップルは日本時間10月7日未明にかけて、プレス、世界中のユーザーにイベントの告知をしました。英語では「Hi, Speed.」というタイトルが付けられたイベント告知のメールは、群青色の背景に、青やオレンジの波紋が描かれ、中心にアップルロゴが鎮座するデザイン。

 iPhone、iPadからウェブサイトにアクセスすると、ARとしてロゴを目の前に出現させることができる仕組みとなっており、いくつもの球体が集まって、ロゴを構成する様子がアニメーションで楽しめます。

 最近のパターンとして、招待状には登場する新製品のヒントが隠れている、という法則が引き継がれていることを前提に、今回のイベント招待状について解析していきましょう。

●そもそも、何が出そうなのか?

 アップルは新型コロナウイルス感染拡大の中でも、各種製品の年次刷新を続けてきました。春にはiPad ProとMacBook Air、iPhone SEを登場させ、夏にかけてはMacBook Pro 13インチ、iMacを刷新。秋に入ってiPad、iPad Air、Apple Watchを刷新しました。

 すべての製品が必ずしも毎年更新されていくわけではありませんが、中でもまだ新製品が登場していないのは、アップルにとって最重要製品であるiPhoneです。今回のイベントでは、iPhoneの2020年モデルが登場することは間違いないでしょう。iPhoneのみの刷新でも十分話題性は大きいと思われます。

 これら以外で刷新されていない製品としては、AirPods、AirPods Pro、HomePod、Apple TV 4Kなどがあります。

●アートワークからイメージするもの

 最近のアップルイベントのアートワークは、その際に登場する新製品を示唆してきました。たとえば2019年9月のイベントでは、ロゴに半透明のカラフルな色が入り込んでいるイメージが描かれており、この中に含まれていた紫は、iPhone 11の新色として登場していました。また2020年9月のイベントは、一筆書きの青いAppleロゴが示され、Apple Pencilに対応するiPadの登場と、iPad AirやApple Watchの新色のブルーを言い当てています。

 そうした視点で色を見てみると、背景は濃いブルー、波紋もブルーとオレンジで構成されています。この辺りがiPhoneの新色を表している、というのは、近年のイベント招待状とiPhone新モデルの関係性からの学びです。

 特にブルーはすでにiPad AirやApple Watch Series 6にも登場したことから、iPhoneにも登場する「2020年のカラー」になるのではないでしょうか。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中