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Windows 7サポート終了は間近 リプレース急ぐべき理由とは

2019年11月29日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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えっ、まだWindows 7を使っているの

 2020年1月14日、Windows 7の延長サポートが終了する。マイクロソフトからはすでにWindows 10への移行をうながすアナウンスがあったため、移行済みの人も多いと予想される。

 一方で、個人はもちろんのこと、企業ユーザーにおいても、さまざまな事情によりWindows 7を使い続けているケースがあるだろう。

 サイバー犯罪が増えている現在は、メーカーはセキュリティパッチや改良版へのアップデートなどを随時提供しているもの。アップデートの通知がきたら、先延ばしせずに、なるべく早く適用するのが肝心といえる。

 しかし、サポートの終了後、Windows 7にはセキュリティ更新プログラム(セキュリティアップデート、パッチ)が提供されなくなる。サポートが終了したOSを使い続けることはリスクをともなう。

 ここ数年、セキュリティ更新プログラムを適用していない多くのパソコンが、Windowsの脆弱性を悪用するランサムウェアに感染した。有名なランサムウェア「WannaCry」の被害報告は、Windows 7などの旧OSに集中しており、Windows 10では被害が少なかったという報告例もある。既知の脆弱性を突いた攻撃だったため、最新のセキュリティパッチを当てていれば、感染を防げた可能性は高かった。

 Windows 7をサポート終了後も使い続ける場合、OSの脆弱性が発見されても修正されないので、マルウェア感染、不正アクセス、機密情報漏洩といったサイバー攻撃の被害に遭うリスクが高まるといえる。企業の場合、リスクを放置したままにしておいた状態で事故が起きれば、企業としての信頼も傷つくことになりかねない。

 「Windows 7をサポート終了後も使い続ける場合」と、わざわざ書いたのには理由がある。サポート終了がアナウンスされているとはいえ、未だWindows 7は利用シェアが高いため、サポートが終了しても、ある程度の利用者が残ってしまうと予想される。

 一方、サイバー犯罪者にとっては、脆弱性が発見されても修正されないOSの利用者は、「セキュリティ面でガードが甘いうえに、世界中に少なくない数が存在している」という、格好のターゲットになってしまうのだ。

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