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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第634回

スマホを卒業して本格的に撮りたい人向けの富士フイルム「X-A7」で猫を撮る

2019年10月29日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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コスパヨシのエントリー機
富士フイルム「X-A7」と猫

ひょいと上を見た瞬間。瞳だけが上を向いた顔ってなんかユーモラスでよい。2019年10月 富士フイルム X-A7

 今年はどういうわけか例年になく新しいカメラが、それも高性能で魅力的なカメラがいっぱい発売されてびっくりするくらいなのだけど、話題になるのは高性能かつ高価格な製品ばかりで「良さそうだけどちょっと縁が無いよね」という人も多いと思うが、そんなとき、めちゃコストパフォーマンスが高いエントリー機を見つけたのだ。

 それが富士フイルムの「X-A7」。

シンプルなデザインの「X-A7」に、コンパクトな単焦点レンズ50mmF2をつけていた。デザインは前モデルとあまり変わらないけど中身は大幅に進化している。

 何しろレンズキットで実売が10万円以下。前モデルのX-A5はAF速度がいまひとつだったのだけど、今回はそれが改善された上に、基本操作がタッチパネルになってわかりやすくなったのだ。APS-Cサイズセンサー搭載のミラーレス一眼が欲しいけど、十何万円も出せない、カメラのややこしいことはわからないのでコンパクトカメラ感覚で気軽に使いたいって人向けだ。

 何しろ背面はほとんどタッチパネル(それも16:9のワイド)で、十字キーはナシ。その代わり小さなスティックがついてる。正直なところ、タッチパネルとスティックの方が十字キーより使いやすい。で、猫を見つけると瞳認識……ウソです。猫の顔を正面から捉えたら、人間と間違えられたというだけです。経験上、ハチワレの猫って人間と間違えられやすい。このカメラに限った話ではなく、一般的に。

ハチワレの顔に向けたら人の顔と認識しちゃったらしい。ハチワレにありがち。モニターは大きくて見やすい

 うちの猫は2匹いるけど、変形ハチワレっぽい大五郎はときどき顔検出にひっかかるけど、完全なキジトラのかふかは絶対にひっかからない。もちろん、人間から見たらどっちも猫です。当たり前か。とりあえずこんな風に大きな画面を見ながら撮るのだ。

室内でなおかつ影になってるので撮影条件はよくないけど、半開きの目とちょっと覗いてる舌が可愛い。2019年10月 富士フイルム X-A7

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