空を飛べるバイクも夢じゃなくなってきた
一見するとオートバイなのに空を飛べる不思議な乗り物はラザレスの「LMV496」。よく見るとタイヤは前に2つ、後ろに2つと4つあります。マセラティーのV8エンジンを搭載しパワフルな走行を見せてくれますが、LMV496は地上以外も走行できます。ボタンひとつで4つのタイヤが横に開き、今度ヘリコプターのプロペラのようにジェットエンジンを使って浮上します。「道路が無いところは空を飛ぶ」、空陸両用の夢のバイクなのです。
ただし、燃料タンクの容量の関係から、浮上できるのは最大10分間。いずれ改良されれば渋滞の道路の上を、このバイクでかっ飛ばして移動するなんてことも夢ではないでしょう。
身近なところでは自動運転を使った無人配送車の展示もありました。4G/5Gに対応し、搭載した荷物を最適なルートで配達してくれます。中国NOELIXの自動宅配車はすでに中国で使われています。
それぞれの棚に入れた荷物は、受取人が車のQRリーダーにバーコードを見せると自分宛てのものが開くという、いわば「動くアマゾンロッカー」ですね。また、ドイツEesaの「Aitonomi」はより大きい荷物も運搬できる配送車で、現在テスト運用中。どちらも来年くらいにはドバイで普通に見かけるようになりそうです。
LIFT Aircraftの「HEXA」は、名前の通り8個のプロペラを使う一人乗りドローン。重量はわずか195㎏と自動車よりも軽く、より少ないエネルギーで飛行できます。垂直に離発着できるため駐車場程度のスペースがあれば利用できるのもメリット。また、コックピットには大型モニターと操作レバーだけというシンプルな構造で、飛行操作も簡単とのこと。
さて、IT系展示会といえば、VRやARの展示も多く見かけます。GITEX2019でも中東のデベロッパーによるVRゲームやARアプリがあちこちで見られました。イベントもいくつか開催され、日本からはVRアーティストのせきぐちあいみさんも登場しました。イベント名は「VR LIVE Painting」で、ITの進化がもたらす未来をイメージしたVRアートを10分間で描くというパフォーマンスです。
スタートアップ企業が集まるゾーンでイベントが行なわれたため、パフォーマンスが始まるとすぐに大勢のお客さんが集まります。アートを描き終わった後はあいみさんと記念撮影を取るなど、VRアートはドバイでも大人気でした。
日本企業ではARスポーツ「HADO」を展開するMeleapが出展。HAROの体験フィールドを設置し来場者にゲーム体験を提供していました。こちらも待ち時間が出るほどの行列ができるほどの人気、ドバイでもいずれHADOにハマるユーザーが出てくるかもしれません。
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