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外観変わらず革新もないけど、やっぱりiPad mini 5はイイ

2019年04月03日 12時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●ASCII.jp編集部

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Face ID非搭載、ベゼルも太いけど
Touch IDのほうが使い勝手はイイ

 第5世代のiPad miniのサイズは第4世代とまったく同じで134.8×203.2×6.1mm。顔認証システム「Face ID」は採用されていないため、上下のベゼルはiPad Proより太めです。4隅が丸い「Liquid Retinaディスプレイ」を採用しているiPad Proのほうが見た目は未来的ですが、タブレット端末としてはiPad miniのほうが使いやすいとワタシは考えています。

 その理由は、指紋認証センサー一体型ホームボタン「Touch ID」を搭載するiPad miniは、机の上に置いたままワンプッシュでロックを解除できるから。Face IDによるロック解除はスワイプ操作が必要ですし、端末を起こすか、覗き込まなければ顔を認識できません。Face IDはスマホならまだよいですが、タブレット端末には不向きな生体認証システムだと思います。

 しかしiPad miniのTouch IDには残念なことがあります。ホームボタンが感圧式ではなく物理式なのです。iPhoneは7以降でホームボタンを物理式から感圧式に変更しましたが、物理式のホームボタンは長く利用していると感触や反応が悪くなる可能性があります。2019年に発売するiOSデバイスに、すでに存在している感圧式ホームボタンをなぜ採用しなかったのか疑問です。

 iPad miniでもホーム画面やマルチタスク画面を表示する「上スワイプ」のジェスチャーを利用できます。ホームボタンは認証以外の用途にはできるだけ使わずに、温存しましょう。

Touch IDを搭載するiPad miniは、机の上に置いたままロックを解除可能です

ホームボタンを気兼ねなく使いたいなら、プラス8400円で「AppleCare+」に入っておいたほうがよいですね

ひとつのペンを複数のiPadで使い回したいのなら
「Crayon」がオススメ

 Apple Pencilに対応したこと自体は歓迎していますが、第1世代と第2世代のApple Pencilに互換性がないことと、どちらのApple Pencilも複数のデバイスで同時に利用できないのが残念。iPadごとにApple Pencilを用意するのは出費がかさみます。

 ひとつのペンを複数のiPadで使い回したいのなら、ロジクールの「Crayon」がオススメ。筆圧感知には対応していませんが、手のひらによる誤描画を防止する「パームリジェクション」と「傾き検知」機能は利用可能。イラストを描くには物足りないでしょうが、メモ書き中心なら十分役立ってくれます。

iPad miniは第1世代のApple Pencilに対応。7.9型の画面でも十分お絵描きは楽しめますね

Apple Pencilは第1世代と第2世代に互換性がなく、また同時に複数のiPadとペアリングできませんが、ロジクールの「Crayon」なら交互に描画することも可能です

つぎは早く出してね
3年と6ヵ月も待てないよー

 いろいろ不満もお伝えしましたが、それを踏まえて購入したユーザーだからこそあえて指摘しました。7.9型のiPad miniは、9.7型以上のiPadと、6.5型以下のiPhoneの間を埋める、欠かせないピースだと筆者は考えています。つぎのiPad miniはせめて2年後には発売してほしいですね。そしてその新型iPad miniこそ、外観もガラリと変えたニューモデルとして発売されることを楽しみに待ちたいと思います。

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