Google Homeにも対応するか:
アップル「どこでもApple Music」戦略
2019年03月05日 16時00分更新
アップルはさまざまな方法で音楽をコントロールしやすくしてきた Apple
「Apple Music」はアップルの音楽ストリーミングサービスで、現在5000万人の有料ユーザーが存在します。配信曲数も5000万曲で、基本は月額980円。6人までのファミリープラン1480円、学生向け480円のプランも用意しています。
日本ではKDDIが初めてApple Music 6ヵ月無料キャンペーンを実施しており、米国最大手のVerizonも同様のキャンペーンを実施していました。またT-MobileはApple Musicを含む音楽ストリーミングのカウントフリーを提供しています。
キャリア一体的に音楽ストリーミングをサポートしている中、アップル製品向けの色が強いApple Musicは、競合となるSpotifyやGoogle、Amazonに比べると分が悪いように見えます。実はAndroid版が提供されていたりするのですが。
●サービス戦略と拡大路線
アップルの売上高の6割はiPhoneによるものですが、直近の決算でiPhoneだけが15%の大幅減となるなど、スマートフォンの高付加価値戦略や販売台数の維持が厳しい状況になってきました。
そのためアップルはMacやiPadなどをふたたび輝かせる戦略に打って出たり、絶好調のウェアラブル&ホームの成長を加速させるなど、ハードウェアに関する脱iPhoneを急ぐと同時に、非ハードウェアのビジネスであるサービス部門の成長に期待を寄せています。
「2016年の売上高を2020年までに倍にする」という目標は順調に達成しており、2019年第1四半期決算では初めて3ヵ月の売上高が100億ドルを突破しました。3億3000万人がなんらかのサブスクリプションサービスを利用しており、まだ伸びしろがあるとみられています。
今後、アップルは映像サービスや雑誌の読み放題サービスなども追加すると見られますが、サブスクリプションサービスで最もわかりやすい例がApple Musicというわけです。
この連載の記事
-
第317回
Apple
アップル初のApple Parkでの開発者イベント、初公開の「Loop Building」とは -
第316回
Apple
「Mac Studio」アップルの多様すぎる接尾語について考える -
第315回
Apple
アップル「Mac Studio」登場で生じる、ラインアップへの疑問 -
第152回
Apple
アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか -
第151回
Apple
iPhone分解アートと、Appleが目指す未来 -
第150回
Apple
アップル新型「MacBook Pro」どの構成で買うべきか -
第149回
iPhone
アップル「iPhone 13」4つの魅力 -
第148回
iPhone
アップルiPhoneラインナップから浮かび上がる2つのこと -
第147回
iPhone
アップル製品ラッシュふたたび? -
第146回
iPhone
アップルはiOS 15で「時間の支配権」をユーザーの手に取り戻させようとしている -
第145回
Apple
アップル新型「iMac」驚きの電源 - この連載の一覧へ