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8コア/16スレッドのRyzen 7 2700Xは第9世代i7より動画編集が高速!

2018年12月27日 11時00分更新

文● ASCII編集部

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無料ソフトはHandBrakeとの相性がよい

HandBrake

無料のエンコーダーソフトウェア。macOSやLinux用もある

 MPEG-4(MP4)とMatroska(MKV)フォーマットでの出力が可能な無料の映像エンコーダーソフトウェアの「HandBrake」。コーデックは主流のH.264や次世代のH.265(X.265)に対応している。

 テストにはこれまでと同じ、再生時間8分の4K動画を使用し、20MbpsのMP4動画に再エンコードしている。

タスクマネージャーのCPU負荷率

エンコード中の「AIDA64」。動作クロックとCPU負荷率

 「AIDA64」でのCPU負荷率にはブレがあるが、タスクマネージャーの各スレッドCPU負荷率は100%に張り付いている。また、クロックもブレが少なく動作しているのがわかる。無料の映像エンコーダーソフトウェアだが、メニーコアをしっかり活用しているため、Ryzenでの作業に向いている。

 Linux版もあるので、Linux OSと相性のいい、32コア64スレッドの「Ryzen Threadripper 2990WX」と組み合わせるのもいいだろう。

AviUtl

無料の映像編集、エンコーダーソフトウェアの定番のひとつとなる「AviUtl」

ブラグインを追加することで、H.264やX.265形式での出力が可能になる

「AviUtl」は不要な場面のカットや映像リサイズ、音声入れ替えなどが行える無料の映像編集、エンコーダーソフトウェアだ。ゲームの配信ソフトとの組み合わせて使っているひとも多い定番ソフトウェアのひとつ。ハウツーも充実しているので、これから動画編集などをはじめるひとにおすすめできる。

再生時間約8分の4K動画を、MP4の20Mbpsに再エンコードした際のタスクマネージャー

エンコード中の動作クロックとCPU負荷率を「AIDA64」でモニタリング

 H.264形式の出力では、ほかと同じく16スレッドを活用しており、動作クロックは3.9GHz~4GHzで動作し、CPU負荷も90%の高い負荷率でエンコードが行われていた。ただ、X.265プラグインを使った出力では、動作クロック、CPU負荷ともにブレが大きく、動作クロックは2GHz台の低負荷状態と3.9GHz台の高負荷状態を繰り返している。使用コア数も2~4コアになったり、全コアになったりと変動し、CPU負荷率もおおむね50~80%台で上下していた。

 X.265(H.265)/HEVC形式へのエンコードは、Ryzen全般が苦手としているところだが、「AviUtl」では、その点が顕著に出ている感じだ。

X.265(H.265)形式でエンコードした際の動作クロックとCPU負荷率の変動

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