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Core i5-8250Uに256GB SSD搭載、PCMark 10のスコアも上々

10万円台でも使いやすくCore i5&SSDで処理性能も高い13.3型ノートPC

2018年09月21日 07時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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「Altair F-13KR」

 ドスパラの「Altair F-13KR」は、13.3型ノートパソコンだ。同社の人気モデル「Altair F-13」の後継機種で、約1.35kgだった従来モデルと比較して、約1.19kgとおよそ160gの軽量化に成功したモデルだ。10万7978円からとリーズナブルな価格で購入できるのも魅力の1つとなっている。

 また第8世代のCore i5-8250U(3.40GHz)を搭載し、処理性能がアップしている点にも注目したい。今回はAltair F-13KRの使用感と、ベンチマークソフト「PCMark 10」のテスト結果を紹介したい。

キーボードは打ちやすいが、少々クセあり

キーボードの打鍵感は軽めだが、キーのふらつきなどは抑えられており、スムースに入力できる

 本体を開くと、独立型のキーボードや、キー上の文字の配置、ヒンジ部分の処理がスッキリと仕上げられているのがわかる。トラックパッド上には指紋センサーを配置している。Windows 10標準の生体認証機能「Windows Hello」に対応し、指紋でのログインが可能。従来モデルにはなかった部分であり、毎日パソコンを立ち上げるビジネスパーソンなどにとっては、ありがたい。

 キーボードの打鍵感は、どちらかというと軽めだ。強めに入力しても、底に当たった感触が強くなく、「パタパタ」と軽く入力していける印象。キーのふらつきやたわみなどは、価格帯から考えればとてもうまく抑えており、快適に入力できる。

 また、暗くなるとわかるのだが、文字とキー周辺がバックライトで発光するため、薄暗い環境での入力も得意だ。バックライトの光り方も、さり気なく、あまりギラギラとしていない印象。意外と見落とされがちだが、モデルによっては、キー周辺から漏れてくる光が強すぎたり、文字だけが強く発光しすぎたりしていて、ときに鬱陶しく感じる場合もある。意図的に調整されたものかどうかはわからないが、洗練されたデザインとよくマッチする、いいバランスに見える。

 ただし、キーレイアウトは少々独特だ。

 バックスペース/エンターが右端に位置しておらず、右端には「home」「page up」「page dawn」「end」「→」が配置されている。一般的には、バックスペース/エンターか、10キーかのいずれかがある場合が多いため、それらのレイアウトに慣れていると、はじめは戸惑うかもしれない。

 また、バックスペース/エンターの列と、「home」「page up」「page dawn」「end」「→」の列の隙間は、アルファベットキーの列の隙間と同列にあつかわれているため、離れ具合で位置を把握するのもむずかしい。

 慣れれば問題なくなるだろうが、はじめのうちはエンターと間違えて「page up」や「page dawn」を押さないように注意したい。

PCMark 10のテスト結果は良好な成績に!

 続いては、ベンチマークソフトPCMark 10のテスト結果をレポートする。

PCMark 10でベンチマークテストを実施

 トータルスコアは「3587」と良好な成績になった。これは、エントリー向けパソコンと、ゲーミングノートパソコンの間程度に位置する成績で、スタンダードクラスのノートパソコンとしては優れた処理性能と評価できるだろう。

トータルスコアは3587という記録

スタンダードノートPCとして、妥当で良好な成績だ

 個別のスコアを見ると、ウェブブラウジングやアプリの立ち上げ、チャットの快適さを表すスコアは、6000台から8000台と、高いスコアを記録している。一方で、写真やビデオの処理、書き出し性能など、ある程度高いグラフィックス性能が求められる項目では、3000台から4000台に落ち着いた。しかし、書き出し性能を表す「Writing Sore」に限っていえば「4979」と5000近いスコアを記録している。

特に、ブラウジングなどは強い

 もっとも低かったのは、コンテンツを制作する際の処理性能を表す「Digital Content Creation」で、「2836」という結果に。しかしこのスコアも、スタンダードノートとしては妥当で、著しく低いわけではない。

 スコアだけでみれば、様々なタスクをバランスよく処理できる性能を持ったモデルだと評価できる。クリエイティブに関する作業性は、さすがにゲーミングパソコンなどと比べれば落ちるが、普段の作業で使うノートパソコンとしては、まずまず良好といえる。いざというときに、出先でちょっとした動画を作る程度の作業になら、問題なく使用できるだろう。

 前回は、優れたデザインに触れたが、使い勝手、処理性能の面でも、Altair F-13KRは高いポテンシャルを持ったノートパソコンだと感じる。この秋、普段使いできて、高額すぎないノートパソコンを探している人には、ぴったりとマッチするのではないだろうか。

試用機の主なスペック
機種名 Altair F-13KR
CPU Core i5-8250U(1.60GHz-3.40GHz/4コア/6MBキャッシュ)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス620(CPU内蔵)
メモリー 8GB DDR4
ストレージ 256GB SSD
ディスプレー 13.3型(1920×1080ドット)、ノングレア
内蔵ドライブ
サウンド マザーボード 標準 オンボードHDサウンド
無線LAN Intel Wireless-AC 8265(IEEE802.11 ac/a/b/g/n)
接続端子 USB 3.0端子×2、USB 3.0(Type-C)、HDMI端子、microSDカードリーダー、マイク入力・ヘッドフォン出力共用端子
電源 リチウムイオンバッテリー
サイズ 316mm(幅)×217mm(奥行き)×15.9mm(高さ)
重量 約1.19kg(バッテリー含む)
OS Windows 10 Home(64bit)
価格 10万7978円から

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