リード エグジビジョン ジャパン主催の「第1回 4K・8K機器展」が4月4日から東京ビッグサイトで開催されている(4月6日まで)。
本イベントは今回がはじめてとなる4K・8K機器の業界関係者向け商談展で、一般のユーザーの入場はできない。
基本的に放送や配信などの製品に関する展示が多いのだが、その中でもいくつかエンドユーザー向けの製品も展示されていた。
ピクセラの4Kチューナー内蔵テレビを参考展示
まず、先日発表されたピクセラの外付け4Kチューナー。実際に放送を受信してのデモはされていなかったが、電源の入っている状態で展示されていた。
また、参考展示として外付け4Kチューナーの機能を内蔵した4Kテレビも参考展示。年内に発売したいとのことだ。
VESAのHDR認証を取得したフィリップスの液晶モニター
フィリップスのブースでは、5月に発売予定のHDR 10対応4K液晶モニターが展示されていた。
こちらは「DisplayHDR 1000」認証モデルとのこと。DisplayHDR 1000はVESA(ビデオエレクトロニクス規格協会)が定めるHDRディスプレーの品質規格で、日本で販売されているモニターでは初だという。
輝度や色域が基準に達している製品のみが認証を受けられる規格で、ハイエンド規格のDisplayHDR 1000以外にミドルクラス向けのDisplayHDR 600、エントリー向けのDisplayHDR 400があり、これらは輝度によって分かれる。
HDR対応の液晶モニターはいくつか製品化されているが、基本的にモニターは見やすさの観点から輝度は抑えられてきた。しかし、それだとHDRの広い階調を表現しきれず、単にHDR信号に対応しているモニター、という製品もあるという。
本製品は輝度を高めることでHDRの美しい映像表現をモニター上で再現できるとのことだ。
立ち見客も出たNHKの8Kシアター
NHKはブース全体が巨大な8Kシアターとなっており、15分ほどのコンテンツ(紅白のダイジェストや五輪のフィギュアスケート映像、ロックのライブ映像)を上映。
ほかに展示物などはなく、8Kの映像体験を前面に押し出したブースとなっている。
シアターは22.2chのオーディオシステムを用意し、大迫力の8K体験ができる。
中には一度に数十人が座れるような椅子が用意されていたが、回によっては立ち見が出る状態で、来場客の注目度が高かった。