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裸眼3Dや8K放送など2020年の先のテレビはこうなる、NHK「技研公開2018」

2018年05月22日 18時45分更新

文● ハシモト/ASCII編集部

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 NHKは5月24日から27日まで、NHK放送技術研究所で「技研公開2018」を開催する。これに先立ち、プレス向けに見学会を実施した。

 今回の技研公開では、2020年までの3ヵ年計画として、「リアリティーイメージング」(8Kや3D、VRなど)、「コネクテッドメディア」(ネット技術活用など)、「スマートプロダクション」(番組制作やユニバーサルサービスなど)の3本柱を提示。そして、それ以降の2030~2040年頃を見据えた「ダイバースビジョン」についての展示も行なっている。

高精細な裸眼3D技術や高フレームレート化など
8Kベースの映像技術がすごい

裸眼3D表示技術の「アクティナビジョン」

裸眼3D表示技術の「アクティナビジョン」

カメラアレーで多視点の映像を撮影する

カメラアレーで多視点の映像を撮影。8Kの3.5倍の高精細映像を生成する

 リアリティーイメージングでは、裸眼3D表示技術の「アクティナビジョン」を展示。従来の(レンズフィルターを使用した)裸眼3Dディスプレー技術(インテグラル立体テレビ)よりも約3倍の画素数(30万画素)で見られる。

毎秒240コマの撮影が可能な8K高速度カメラ。3板式となる

毎秒240コマの撮影が可能な8K高速度カメラ。3板式となる

240コマの映像を毎秒60コマでスローモーション再生する装置

240コマの映像を毎秒60コマでスローモーション再生する装置

8K/120Hzの映像再生装置。ミドルタワーPCぐらいのサイズ

8K/120Hzの映像再生装置。ミドルタワーPCぐらいのサイズ

符号化装置は結構大きい。会場では100Mbpsで符号化していた

符号化装置は結構大きい。会場では100Mbpsで符号化していた

地上波の高度化技術の展示。8Kモニターで映像を表示

地上波の高度化技術の展示。8Kモニターで映像を表示

11月に東京と名古屋で大規模な実験を行なうという

11月に東京と名古屋で大規模な実験を行なうという

8Kスーパーハイビジョンの22.2chのオーディオをDolby AtmosやDTS:Xフォーマットに変換。既存のホームシアターシステムで再生するデモ。このほか、アレイスピーカーやステレオスピーカーで22.2ch音声を再生する展示がある

8Kスーパーハイビジョンの22.2chのオーディオをDolby AtmosやDTS:Xフォーマットに変換。既存のホームシアターシステムで再生するデモ。このほか、アレイスピーカーやステレオスピーカーで22.2ch音声を再生する展示がある

 また、8Kの4倍速スローモションや8K 120Hz映像のリアルタイム圧縮/複合化装置、8K映像の伝送技術、地上波による4K・8K放送実験などについて展示していた。

4K配信やスマホ連携 進化するハイブリッドキャスト

ハイブリッドキャストの端末連携の例。スマホ画面で災害警報などが出た際、「ニュースを見る」ボタンをタップするとテレビの電源が入って番組を表示する

ハイブリッドキャストの端末連携の例。スマホ画面で災害警報などが出た際、「ニュースを見る」ボタンをタップするとテレビの電源が入って番組を表示する

テレビとスマホを絡めた行動連携のデモ。テレビで紹介されたお店をスマホで表示したりする

テレビとスマホを絡めた行動連携のデモ。テレビで紹介されたお店をスマホで表示したりする

民放各社もハイブリッドキャストによる新技術のデモを行なっていた

 コネクテッドメディアでは、「ハイブリッドキャスト」の応用を展示。2Kの放送をハイブリッドキャストで4K IP放送に切り替えたり、スマートフォンと組み合わせた情報提供サービスなどをデモしていた。

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