iPhone、Androidでも使える
基本的にはUSB Type-A端子を持つPC向けの製品だが、iPhone、Android対応のスマートフォンでも使用可能だ。
使い方はそれぞれ、Lightning端子、microUSB端子、USB Type-C端子に、Androidの場合は市販の変換アダプター、iPhoneの場合は「Lightning - USBカメラアダプター」を接続し、アダプター経由で本機を接続する。
iPhoneでの接続に使うLightning - USBカメラアダプターは3456円。PAV-HAUSBの価格と合計しても、1万円を下回る。格安な上に、PCでも使いまわせるメリットがある。
iPhoneにLightning - USBカメラアダプターを接続すると、USB Type-Aが接続できるようになる。ここにPAV-HAUSBを接続する。外付けのモバイル向けアンプなどと比較すれば、ずっと小さい。iPhoneの下におよそ10cmほどのデバイスが垂れ下がるかたちになるので、気になる人は、ゴムバンドなどでiPhone本体に束ねてもいいかもしれない。
イヤフォンも含めて接続すると、上記の画像のようになる。サイズ感には影響を与えず、iPhoneから小さなデバイスがぶら下がり、ケーブルが少し長くなるイメージに近い。ポケットにもそのまま入れられるだろう。
スマホ標準の音楽再生ソフトでは、ハイレゾ音源の再生に対応しないケースが多いため、オンキヨーの「Onkyo HF Player」などの音楽再生ソフトを適宜インストールしよう。
Androidと接続する場合は、本気のUSB Type-A端子を、microUSB端子、ないしはUSB Type-C端子に変換する必要がある。OTG(USB On-The-Go)ケーブルなどの名称で家電量販店などで販売がある。特にどの製品でないと使えないということではないが、メーカーや周辺機器メーカーが豊富なAndroidの場合、相性によって動作しないこともあるので、信頼できるメーカーの製品を選ぶといいだろう。
1台でPCとスマホを手軽にハイレゾ対応!
試用では、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・クラブ・バンド」を聴いてみた。当然だが、その音質はハイレゾ音源の再生にタイプするプレーヤーと同等に明瞭で、ハイレゾ品質。
ノートPCの3.5mmジャックからの出力では、どうしても貧弱なサウンドになってしまうケースが多いが、本機を用いることで、音源と、イヤフォン、ヘッドフォンの持つポテンシャルを引き出せると感じた。
コストや手間の都合で、ハイレゾ音源に興味があるが、導入をためらっていたという人にとっては最適なガジェットだ。「試しに聴いてみたい」というニーズにもぴったりだし、すでにきちんとした環境は持っているが、事務作業用やリビング用のPCでもハイレゾを聴きたいといった需要にも応えられる製品だと思う。手軽に、かつ安価に聴くなら、この製品がオススメだ。
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