ハイレゾはまだまだハードルが高い!?
ハイレゾ音源とは、44.1kHz/16bitの音楽CDスペックを上回るサンプルレート/ビットレートを持つリニアPCM音源、またはDSD音源を定義する言葉だ。ハイレゾという言葉を見かけるようになって、数年が経ったが、やはりオーディオ好きなユーザーが楽しんでいるイメージが強いように思われる。
とはいえ各社の音楽配信サイトで手軽に購入できるようにはなった。はじめの頃こそ、曲目も限られていたが、最近では、J-POPやアニソンのハイレゾ版が、CDやAAC音源と同時配信されることも増えている。
ハイレゾがより普及するには再生機器の入手のハードルを下げる必要がある。ポータブル環境で楽しもうと思えば、ハイレゾ音源の再生に対応したポータブルオーディオプレーヤーや外付けのDAC、据え置きでは、ネットワークプレーヤーなどが必要になる。
が、既存の環境を活かしつつ、最も安価にハイレゾ音源を楽しもうと思ったとき、最も安価で手軽に済む方法は、外付けのDACを導入することだろう。
プリンストンのUSBオーディオDAC「PAV-HAUSB」は直販価格5378円と手頃な価格で、最大96kHz/24bitのリニアPCM音源の再生に対応する製品だ。
見た目は非常にコンパクトで、重量はおよそ8gと軽い。3.5mmジャックが付いたUSBメモリーにしか見えないが、PCのUSB端子に接続することで、3.5mmジャックからハイレゾ音源を出力できるようにするというもの。
当然、ハイレゾ品質のスピーカーやヘッドフォンを用意する必要はあるが、手持ちのPCにつなぐだけで、手軽にPCをハイレゾ再生機にできる。
内蔵するのは台湾NUVOTONのコーデックICチップ。同社はモバイル向けのICチップやDACなどを多数製造しており、モバイル機器だけでなく、会議向けマイクシステムや、ゲーミングPCなどにも同社製の半導体が搭載されていることがある。モバイル向けの半導体を得意とするメーカーならではの省電力性能で、この小ささとUSBバスパワーでの駆動を実現していると言えるだろう。
本体側面には、LEDでサンプリング周波数を表示してくれる機能まで備えている。メリットがそれほどないような気もしたが、ハイレゾ音源を再生して、通常版とあまり違いを感じられないようなとき、きちんとハイレゾで出力されているかどうかを瞬時に確認できるため、意外に重宝するかも。
使用要件は以下の通りだ。
本機の使用
- OS:Windows 7、8.1、10、macOS 10.8~10.12
- スマホOS:iOS、Android(いずれもハイレゾ再生アプリへの対応が必須)
付属ソフト「CurioSound」を使用する場合
- CPU:Core i3(1.5GHz以上)、2GBメモリー以上、600MB以上のストレージの空き容量
- OS:Windows 7、8.1、10
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