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HDMIとD-sub 15ピンを搭載、持ち運びつつ机ではディスプレーに接続して使える

11.6型でもインターフェース充実、4万2098円で買える高コスパノートPC

2018年01月30日 09時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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4万円台という驚異的なコストパフォーマンスの11.6型ノート

4万円台で手に入るモバイルノート

 「STYLE-11HP013-C-CE」は、ユニットコムの販売する11.6型ノートパソコンだ。

 11.6型といえば、モバイルノートの最小クラスのサイズだが、ユニットコムではiiyamaPC STYLE∞ N-Classというシリーズにラインアップされている。STYLE-11HP013-C-CEのもっとも大きな魅力は、4万2098円という価格だ。

 標準では、CPUCeleron N3450を搭載し、4GBメモリー(DDR3L-1600)、500GB HDDという構成。画像や動画の編集など、CPUにある程度の負荷がかかる作業では無理が出てくるかもしれないが、事務作業やウェブブラウジング、メールの送受信などであれば、問題なく快適に使用できるスペックだ。

 4万円台前後のノートパソコンは、メインの記録媒体として小容量のフラッシュストレージを採用するモデルも多い中、500GBのHDDを搭載している点も魅力。500GBという容量は、動画などデータ量の大きなファイルを多数保存しない限り埋まるの考えにくく、事務作業での利用なら、数年は残りの容量に悩まないだろう。

トップカバーは樹脂にガンメタリック調の塗装で仕上げている。つや消しで、指紋は目立ちにくい

モバイルサイズでもインターフェースは充実

 モバイルノートには珍しく、D-sub 15ピンとHDMI端子を搭載している点もうれしい。最近はノートパソコン全体に薄型化の傾向があり、スタンダードに位置するノートパソコンでも映像出力用の端子が省かれている場合もある。

D-sub 15ピン、HDMI端子、ヘッドフォン/スピーカー出力端子、マイク入力端子、USB 3.0端子を左側面にレイアウト

右側面にはUSB 2.0端子×2と、SDカードスロット、有線LAN端子を備える

 11.6型というディスプレーサイズは据え置き型としては少々心もとないため、デスクで利用する際は外付けのディスプレーに出力し、屋外では単体で使うといった活用法もおすすめだ。

 特にHDMI端子は対応機器も多いため、価格を活かして自宅のテレビやプロジェクターに接続し、映画ストリーミング専用機として使ったり、それとネットワークオーディオ機を兼ねたりといった使い方をしても楽しいだろう。

 また、SDカードスロットと有線LAN端子の存在もSTYLE-11HP013-C-CEの魅力を大きくしている。いずれも映像出力端子と同じく、モバイルマシンに搭載される機会が減ってきており、拡張ポートなどを併用している人も多いのではないだろうか。STYLE-11HP013-C-CEなら、特殊な用途ではない限りアダプターを接続する必要はなく、単体で対応できる。

ディスプレーには荒さを感じるが許容範囲

ディスプレーの解像度は1366×768ドットと低めだが、ディスプレー自体が11.6型と小さいので、個人的にはあまり気にならなかった

 弱点としては、1366×768ドットというHDクラスの解像度になるだろうか。スマートフォンでもフルHD以上が当たり前になりつつある中、ノートとしては一昔前のスペックに感じてしまう点は否めない。目を近づけるとドットの粗が多少目立つため、日頃から高精細なディスプレーや有機ELを見慣れていると、気になるかもしれない部分だ。

 しかし、エクセルなどをある程度縮尺を小さくして表示しても、実用範囲内ではあるため、気にならない人にとっては、まったく影響しないレベルではある。価格を考えると、ディスプレーに関してはある程度の割り切りが必要だ。

独特なタイプ感だが、使いやすさはグッド

キーボードはやや小さめだが、レイアウトは標準的

 キーボードは平均的なノートの大きさよりは小さいものの、キー配列は標準的な6列配列で、変わったレイアウトもない。強いていえば、右のシフトが少し小さく、上下左右キーが隙間に詰め込まれている点は、違和感を覚える人もいるかもしれない。

 だが、日本語入力に不可欠であるエンターキーはスペースをしっかりとって押しやすくなっており、スペースキーも全体のサイズから考えると大きめで使いやすい。打鍵感が少々独特で、浮いているキーを押し込むような感触での入力になる。その分、キーストロークは薄型のノートよりは深めに確保されており、力を入れてタイピングするタイプの人にもマッチすると思う。

 キーの反応は良好で、小さ目のサイズにさえ慣れれば使いやすいキーボードと評価できるだろう。

コスパは抜群! ちょっと使いに最適

 安価で、実用的なスペック、さらにインターフェースも充実しているSTYLE-11HP013-C-CEは、携帯する機会が多くあまり高負荷の作業はしないユーザーには最適なモデル。

 とくにインターフェースの充実度は大きな特徴。ときにはディスプレーに接続して大画面で利用したり、有線LANで安定した通信を実現したりといった、拡張性に魅力を感じるなら、有力な選択肢になるのではないだろうか。

試用機の主なスペック
機種名 STYLE-11HP013-C-CE
CPU Celeron N3450(1.1GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス 500
メモリー 4GB
ストレージ 500GB HDD
ディスプレー 11.6型(1366×768ドット)
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 3.0端子、USB 2.0端子×2、HDMI端子、D-sub 15ピン、マイク入力端子、ヘッドフォン/スピーカー出力端子、有線LAN端子、SDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅292×奥行210×高さ29mm/約1.14kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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