ランダムリードに波があるが
公称値通りのパフォーマンスを発揮
定番ベンチマーク「CrystalDiskMark」のバージョン“5.5.0”、“6.0.0”と「ATTO Disk Benchmark」でパフォーマンスを見ていこう。
CrystalDiskMarkの両バージョンともに、シーケンシャルリード・ライトは公称値を超えるパフォーマンスを発揮。ランダムはバージョン6.0.0の結果をIOPS換算すると、リード約7万1000IOPS、ライト約8万IOPSになっており、公称値を上回った。ただ、ランダムリードはバージョンに関係なく、結果に波が出ており、260MB/sec台になることもあった。
データの大きさによる影響は、データサイズ4GiB(CrystalDiskMark 6.0.0)から、ランダムのリード・ライトのパフォーマンスに表れ、データサイズ16GiBではランダムリードが186MB/sec、ライトが201MB/secにダウンした。
シーケンシャルの最大はリード534MB/sec、ライト485MB/secに
続いてはシーケンシャルリード・ライトの最大パフォーマンスをチェックする「ATTO Disk Benchmark」を実行すると、リード534MB/sec、ライト485MB/secを記録している。
大きなマイナス点は見当たらない「SL500 640G」
ランダムは、リードが290MB/sec、ライトが320MB/secと、2.5インチSSD最速クラスと比べると若干遅め。さらにデータサイズの影響も容量4GB程度から出てしまうが、Intel 3D TLC NANDの採用や価格帯、国内代理店となるリンクスインターナショナルの3年間保証といった点を考えると悪くないだろう。
公称値から判断するにコスパ◎な「SL500 320G」は、ランダムリードがさらにダウンすると思われるが、「SL500 640G」の安定したシーケンシャルパフォーマンスを見ると、買いと言える。とくに旧型PCなど、コストを抑えつつ、容量も欲しいPCのパワーアップには良さげだ。
ちなみに、秋葉原だと500GBクラスの格安SSDは、ツクモが扱っているKingSpec「P3-512」で、1万4000円前後、1GB単価27.3円になっている。「SL500 640G」も、もうひと声下がれば、同じ単価帯(税込1万7800円)に突入するので、販売代理店のリンクスインターナショナルにはがんばってもらいたいところだ。
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