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大手通販各社、送料値上げの対応分かれる…ヤマト運輸運賃値上げで

2017年10月02日 09時23分更新

記事提供:通販通信

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ヤマト運輸(株)が1日、宅急便の運賃を値上げしたことに伴い、通販各社が送料の値上げや独自の取り組みを実施しているが、送料値上げを敢行、現状維持、独自の取り組みや値下げを実施する会社など、各社の対応が分かれている。

Amazonは現状維持

 (株)スタートトゥデイでは1日、「ZOZOTOWN」の送料を購入総額に関係なく「0円~3000円」の範囲でユーザーが自由に設定できるサービスを開始した。配送料をユーザーの善意に委ねるという新たなサービスで、今後の動向が注目される。

 (株)千趣会では11月から「ベルメゾン」「ベルメゾンマンスリークラブ」で配送料を引き上げると発表。「ベルメゾン」では購入金額が5000円未満の送料を350円から490円に、「ベルメゾンマンスリークラブ」では2160円未満の場合の送料が250円から350円(いずれも税込)となる。

 (株)ニッセンは、他社に先駆けて5月末に配送コストの上昇を理由とした配送料の値上げを実施し、購入商品の送料を通常料金390円から490円(いずれも税別)に引き上げた。今月に入ってからの値上げは行っていない。

 (株)ベルーナは1日から送料を390円(税別)から490円に変更する。購入総額が5000円以上で送料は無料となる。

 一方、現時点では送料を据え置いている企業もあり、アスクルの「ASKUL」、(株)ヨドバシカメラの「yodobashi.com」、セブン&アイ・ホールディングスの「omni7」、 Rakuten Direct(株)の「爽快ドラッグ」「ケンコーコム」などは、2日時点では送料を変更していない。また、Amazonについてもヤマト運輸との交渉で運賃値上げに合意したとの報道もあったが、今のところ配送料の値上げについては公表していない。

 (株)ロコンドの「locondo.jp」も、9月から配送サービスプランを見直し、14時までの注文かつ5400円以上の購入で実施していた送料無料を廃止。代わりに配送料金と同額のポイントバックを行うことで対応している。その一方で、標準配送となる翌日お届け便で送料を486円から390円に引き下げたほか、「急ぎません。割引」「日時指定割引」の利用で100円が割り引かれるサービスを開始するなど、広告費用を原資とした値下げを行っている。

 また、らでぃっしゅぼーや(株)でも、各社が宅配便料金の値上げを検討する傾向にある中、配送料が無料となる対象購入金額をこれまでの「8000円以上」から「5000円以上」への引き下げを実施。さらに利用期間が3年以上となるユーザーへの優遇策として、定期購入商品の注文があれば配送料を一律無料とするなど、自社努力による値下げを行った。

 アスクル(株)の「LOHACO」では2日から、一部飲料品の配送に特別配送料を設定。通常1900円未満の購入で配送料350円、1900円以上の購入で配送料無料としているが、他の商品と同梱できないケース商品については1ケースにつき350円が追加される。

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