スマートフォン花ざかりの昨今ではあるが、スクリーンの大きさやプロセッサーの差、カメラ機能などのわずかに残った差別化要因を除いてしまうと、右を見ても左を見ても同じようなスマホばかりが目立つ。
市場を見渡して見ても、ここ2~3年の間に筆者の目に止まったのは「イエデンワ」くらいだった。
そんな変わりばえしないケータイ市場だが、久しぶりにミーハー的に面白いガジェットを見つけた。
最近の面白いガジェットは、そのほとんどがクラウドファンディグ系が多い。残念ながら足腰の弱いメーカー系のガジェットは、ウェブ上で宣誓したスペック通り登場するのか? 遅れることなく出荷されるのか? そのあたりがまったく不明なギャンブル的商品も多い。
また昨今は、単なる海外クラウドファンディング商品のまとめ買い輸入業者のようなオペレーションをやってるだけの企業でも、日本国内では堂々と「クラウドファンディグ」と名乗って資金集め風なウェブ通販を行なうことが多いのでますます注意が必要だ。
そんな混沌としたなんちゃってクラウドファンディング時代に筆者が衝動買いした「Niche Phone-S」は、軽さ38gの“超軽薄級”ケータイ。
2009年に設立された、れっきとした日本企業「フューチャーモデル株式会社」が製造販売するスマートフォン世代のSIMフリー携帯電話で、Androidを搭載し、限定機能だけに割り切った製品だ。
6.5mmの超薄型携帯電話「Niche Phone-S」
Niche(隙間)Phone-Sと名乗るだけあってNiche Phone-Sは本当の少しの隙間にも簡単に落っこちてしまう6.5mmの激薄仕様だ。
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同梱物はこの5点だけ。取説の上に置いた「DCプラグ」がちょっと変わっている
ケータイというよりステーショナリーのようなパッケージに収まったNeche Phone-Sの同梱物は、本体と取扱説明書、DCプラグ、充電用USBケーブル、画面・本体清掃用のクロスの5点と極めてシンプルだ。
今回販売されたNiche Phone-Sにはブラックモデルとホワイトモデルの2種類があるが、筆者は表示画面部分以外が白のホワイトモデルを購入した。
幅50×奥行き6.5×高さ90mmで重量38gというクレジットカードサイズのNiche Phone-Sは、実際に手にとって見ると極めて薄くて小さい。
しばらく身近にある何かに似ていると思っていたら、インターネットバンキングで使用するワンタイムパスワードカードにそっくりだ。
ディスプレーは0.96インチモノクロ有機EL(128×64ドット)、OSはAndroid 4.2、メインメモリーは512MB、ストレージは256MBだ。
ネットワークは、NTTドコモとソフトバンクの3G回線(LTE非対応)に対応している。そしてSIMのサイズはnanoSIM。
音声通話のほか、SMS、Bluetooth LE(Ver 4.0)、Wi-Fiテザリング、音楽再生、ボイスレコーダー、アラーム機能が利用可能。残念ながらストレージサイズの関係からデジタルミュージックプレーヤーとして保存や再生が可能なのは数曲くらいまで。また、再生可能な音声ファイルは、MP3/WAV/MIDI/AMR/64tonesだ。
そして薄さわずか6.5mmのNiche Phone-S本体にはスマホ本体の充電用ポートとして当たり前にある一般的なmicroUSBポートがない。
その代わり、背面に4接点の専用のDC入力端子が用意されている。その接点を使用して同梱のマグネット式専用DCプラグ経由でUSB充電を行なう。本体内蔵電池の容量は550mAhで、連続通話時間は約3時間。待受時間は約72時間だ。
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