今や自動車乗りの必須アイテムとも言える「ドライブレコーダー」。正面の映像を撮り続けるという本来の目的以外にも、最近のドラレコは車外に持ち出したり、360度の映像が撮れたりと進化をし続けている。今回はそんなドラレコを3機種レビューした。3回目はレーダー探知機でも有名なユピテルのハイエンドドラレコ「DRY-WiFiV3c」を紹介!
スマートフォンとの連携が便利すぎる
ユピテル「DRY-WiFiV3c」
円筒形のコンパクトなデザインながら、GPSやGセンサーなどにも対応したユピテルのドライブレコーダー「DRY-WiFiV3c」。レンズの画角は録画時で120度なので、フロントガラス中央部にセットすれば、前面の映像がほぼカバーできる。実売価格は1万6000円前後と、今回の特集で紹介した3機種の中でもっとも安価。
動画解像度は200万画素で、1080P HD(1920×1080ドット)、1080P(1440×1080ドット)、720P(1280×720ドット)、VGA(640×480)の4つから録画サイズを設定できる。録画ファイルの構成は2分/1ファイルか5分/1ファイルのどちらかを選択可能。5分間を選ぶとファイルサイズは大きくなるものの、大量のファイルから探す手間が省けるので便利だ。
本体背面の液晶ディスプレーは1.5型。かなり小さなディスプレーだが、録画状況などを確認するだけなら十分。走行中も録画状況を表示できるので、どの画角で撮れているかわかりやすい(ただし走行中にドライバーがディスプレーを注視するのは厳禁)。ちなみに録画スタートから1分後、もしくは3分後にディスプレーをオフにする機能もあるので、運転席側に装着する場合は、この機能を使って自動でオフになるようにしておこう。
録画データはmicroSDカードに保存され、8GBのmicroSDカードが付属する。装着は本体側面で、プッシュイン・プッシュアウト方式。最大32GBのmicroSDカードに対応している。
給電コネクターもmicroSDカードスロットのそばに配置されており、コネクターの形状はminiUSB。本体にはシガーソケットからminiUSBで出力するケーブルが付属している。付属のケーブルは4mと長く、フロントガラスの縁を這わせて視界を遮らないように配線できるよう十分の長さがある。自前でケーブルを用意する場合は、同様に長めのケーブルを用意したほうがいい。
録画データはmicroSDカードを取り出してPCなどで読み込むほか、スマートフォンとの連携機能もある。本体とスマートフォンはWi-Fiで接続し、専用のアプリを使って録画データの転送が可能だ。転送した動画データはスマートフォンからSNSなどへ投稿可能なので、シェアしたい動画が撮れたときにすぐに対応できるのはウレシイ。
スマートフォンからはデータの転送のほか、録画開始や停止、設定の変更といった操作もできる。本体にはメニューボタンをはじめ小さなボタンが数個あるだけで、本体を直接操作するのは意外とめんどうなため、スマートフォンから設定などが変更できるのは便利だ。
PCは専用のビューワーソフトが用意されており、映像の再生のほか、地図との連携やスピード表示などにも対応している。ドライブをあとから振り返ってチェックするといった使い方もできる。
フロントガラスに装着すると、筒型で横に長い形状なので視界にあまり入ってこないため、運転中もあまり気にならない。運転席側に装着しても問題なさそうだ。
本体サイズに比してフロントガラスに接着するステーがやや小さい。粘着力は十分だが、クルマの衝撃を受けやすいため、しっかり接着しておかないと映像にブレが出やすい。カメラの角度調整はステーを回して緩めるだけなので、工具など不要。カメラの向きをこまめに調整したい人にはピッタリだ。
録画画質はやや荒い印象で、看板の文字などは読みにくい。ただし走行しているクルマなどを記録しておくには十分なので、ドライブレコーダーとしては問題ないレベル。スマートフォンとの連携機能が秀逸なので、PCではなくスマートフォンがメインデバイスのユーザーにはオススメだ。
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