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宅配ボックス設置で再配達率41%減、あわら市が補助金制度創設へ

2017年06月08日 08時54分更新

記事提供:通販通信

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パナソニック(株)エコソリューションズが8日発表した福井県あわら市との「宅配ボックス実証試験」の最終結果報告によると、宅配ボックスを設置した同市の共働き世帯106世帯の宅配便再配達率が、2016年12月から17年3月までの4カ月間で、49%から毎月平均8%に減少したことがわかった。この結果を受け、あわら市は宅配ボックスの設置に補助金を出す制度を創設する。

予想を上回る1013回の再配達を削減

 中間報告では16年12月の再配達率が8%に減少していたが、その後も17年1月は9%、2月は6%、3月は10%と低再配達率を維持した。4カ月間の荷物総数は2258個で、宅配ボックスの設置で1013回の再配達を削減した。また、4カ月間で約222.9時間の労働時間、約465.9kgのCO2を削減したと試算した。

 中間報告時では、再配達率約8%前後(約20回に1回)を維持し、700回以上の再配達を削減すると予測しており、再配達回数の削減では予測を大きく上回った。

 宅配ボックスが稼働しなかった総数は183回で、内訳は「宅配業者がボックスに入れてくれなかった」が43回(23.5%)、「ボックスがいっぱいだった」が42回(23%)、「冷蔵・冷凍」が26回(14.2%)、「大きすぎて入らなかった」が23回(12.6%)となった。

 同実証実験は、福井県あらわ市とパナソニック(株)が実施する実証実験で、日本郵便(株)、ヤマト運輸(株)が協力。宅配ボックスのモニター製品は、パナソニック戸建住宅用宅配ボックス「COMBO(コンボ)」を使用した。

宅配ボックス設置で「受け取れないストレス」が94%改善

 再配達の削減率をさらに高めるためには、「宅配ボックス設置有無の表示」「冷凍・冷蔵や大きなサイズの荷物などへの対応」の2点を挙げた。

 宅配ボックスを設置した103世帯を対象にしたアンケートでは、設置世帯の94%のストレスが軽減された。宅配ボックス設置前は、「宅配業者に申し訳ない」「宅配便の時間に合わせて生活しなければいけない」「不在がちで荷物が受け取れないことが多い」など、荷物を受け取れないストレスを感じている人が98%だったが、宅配ボックス設置後は94%の世帯が「改善された」と回答した。

 宅配ボックスを設置した世帯からは「宅配便をスムーズに受け取れるようになり、大変感謝している」「宅配の商品が多いが玄関に出なくて良いので嬉しい」「運送会社の負担軽減のためにも、(宅配ボックスを)もっとPRした方がいい」などの声があった。

 パナソニックは今後、複数個の受取、大きい荷物や冷蔵・冷凍の荷物への対応など課題を解消し、食品や衣類などの配送も受け取れるボックスの開発を目指す。

■実証実験特設サイト

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