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危険すぎ! パスワードを使い回す人、アメリカで3割超え!?

2017年06月09日 09時00分更新

文● せきゅラボ

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 この記事を読んでいる人の中に、「パスワードを入力したことがない」という人は、おそらくいないはずだ。パソコンでも、スマートフォンでも、パスワードの入力が必要になることは多い。SNSのログイン、新規サービスのアカウント登録、オンラインショッピング……。

 しかし、裏を返していえば、それは「パスワードを覚えなければいけない」ということでもある。

 McAfeeがパスワードについて、オーストラリア、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカに住む3000人のユーザーを対象にアンケート調査調査を行なったところ、多くの人が、パスワードを覚えることにストレスを感じている事実が明らかになった。

 たとえば、パスワードを覚えずに済むならば自分へのご褒美 (マニキュア、ペディキュア、マッサージなど) をあきらめてもいいと考えている人が、なんと26%以上もいるそうだ。

 さらに、いくつものアカウントでパスワードが使い回されていることも判明している。たとえばアメリカでは、回答者の34%が、日常的にパスワードを使い回していることを認めたという。

 確かに、パスワードを覚えるのは大変かもしれない。最近では新しくアカウントを登録するとき、アルファベットと数字を混ぜたパスワードでないと、受け付けてもらえないこともある。複数の異なるパスワードを記憶しておくことは余裕、ストレスなどまったく感じない……という人はそれほど多くないはず。

 しかし、パスワードの使い回しは危険だ。パスワードが1つ明らかになってしまうと、その他のさまざまな端末やサービスにまで不正ログインされてしまうおそれがある。また、自分の誕生日や「123456」「pass」など、あまりにもわかりやすく短いパスワードも推測されやすい。固有で、かつ、他人から推測されにくいパスワードを使用するべきだろう。

 「複雑なパスワードを作ったところで、覚える自信がない」という人もいるかもしれない。そんなときは、パスワード マネージャーを利用するのが賢明だ。強力で安全なパスワードを作成できるだけでなく、多数のパスワードを覚えなければならない悩みからも解放される。

 パスワードについて気をつけるべき点をしっかり知るために、今回はMcAfee Blogの「パスワードを重要視していますか?パスワードに関する各国でのアンケート調査結果」を紹介しよう。

パスワードに関する各国でのアンケート調査結果

 動画ストリーミング サービスの新規登録、eメールへのログイン、また、オンライン バンキング利用時など、私たちの生活ではパスワードが大きな役割を果たしています。パスワードのおかげで、欲しいものを購入し、お気に入りのエンターテイメントをストリーミングし、重要な情報を読み取り、そして最も重要なことですが、犯罪者から個人情報を守ることができるのです。

 しかし、現代のデジタル世界におけるインターネット中心の生活では、これまでになく多くのオンライン アカウントを持つことになり、同時にそれは、いままで以上に多くのパスワードを持たなければならないということを意味します。その結果、この門番に悩まされることにもなります。

 そこで、世界のユーザーはパスワードについてどのように考え、管理しているのか、World Password Day(世界パスワードの日)を機にオーストラリア、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカに住む3000人のユーザーを対象にアンケート調査を行ないました。その調査結果から、いくつか重要なポイントをご紹介します。

時代遅れな保管方法
 私たちは、これまでにないほど、常にインターネットに接続された生活を送っています。つまり、ダウンロードするアプリ、閲覧するウェブサイト、作成するアカウントの数は増えています。そのすべてにパスワードが必要です。したがって、ユーザーが何かしらの方法で管理しなければならないパスワードが増加しているのです。

 このように、記憶すべきパスワードがたくさん存在しますが、ユーザーはどのような管理方法で、ログインパスワードを思い出しているのでしょうか? 私たちが実施したアンケート調査から、最も多いパスワード管理方法は、紙に書くことと判明しました。具体的には、37%の回答者が、すべてのパスワードを紙に書き、それを安全と考える場所に保管するという、時代遅れな方法でパスワードを管理していました。

 また、パスワード保管方法としては、さらに安全性の低い昔ながらの方法ですが、単純にいくつものアカウントでパスワードが使い回されていることも判明しました。アメリカでは、回答者の34%が、日常的にパスワードを使い回していることを認めました。

 幸いにも、3番目に一般的なパスワード保管方法として、パスワード マネージャーの使用がランクインしました。20%の回答者が、実際に何らかのパスワード管理ソフトウェアを使用していると回答しています。パスワード マネージャーを使えば、ログイン中に個人のセキュリティーを危険にさらすことなく、個人情報に素早く手軽にアクセスできるようになるため、2つの面でメリットを得ることができます。また、記憶を呼び起こして、数多く存在する中から必要なパスワードを思い出す必要もありません。

悩みはパスワードを覚えること
 実際、ユーザーにストレスを感じさせ、時代遅れな方法に走らせている原因は、パスワードを覚える作業にあります。すべてのパスワードを覚えるのは本当に大変ですよね。回答者の4分の1以上 (26%) が、パスワードを覚えずに済むならば、自分へのご褒美 (マニキュア、ペディキュア、マッサージなど) をあきらめてもいいと回答しています。10%の回答者は、パスワードを覚えなくて済むことと引き換えに、好物をあきらめてもいいと回答しています。

保護よりアクセスが大事
 ユーザーは、eメールやソーシャル メディアへ手軽に素早くアクセスする必要があります。何にアクセスするのであれ、ユーザーのプライバシーのセキュリティーの重要度は低くなっているのです。実際、パスワード作成時の主な懸念事項がセキュリティー強度であるとした回答者は、半数以下 (46%) でした。残念ながら、34%の回答者が、最も大事なことはパスワードの覚えやすさであると回答し、59%の回答者は驚くべき事に、ほかの人とパスワードを共有してもいいと回答しています。パスワードが最も共有されるのは動画ストリーミング アプリで、4分の1弱 (23%) の回答者が、このようなサービスのパスワードを共有しても構わないと回答しました。

 当然、ユーザーはパスワードのセキュリティーを1番に重視すべきです。そこで、私たちの出番です。インターネットでアカウントを新規作成するときや以前に作成したパスワードを思い出す際は、アカウント情報や個人情報が悪用されないよう、以下のセキュリティーに関するポイントを念頭に置いてください。

●強力なパスワードを作成してください。パスワードは私たちのデジタル生活で鍵となるものです。悪人の手に渡らないよう、強力で固有のパスワードを作成してください。パスワードは複雑なほど、破られにくくなります。「12345」や「password」など、解読されやすいパスワードを避けることは言うまでもありません。

●多要素認証(MFA)を利用してください。指紋、顔、信用できるデバイスなど、アカウントを認証する際に複数の要素を取り入れれば、セキュリティーが向上されるだけでなく、簡単にオンライン アカウントにアクセスできるようになります。MFAを利用できるサービスでは、必ず利用してください。組み合わせる要素が多いほど、アカウントはより安全なものになります。

●パスワード マネージャーを使用してください。True Keyアプリなどのパスワード マネージャーで、セキュリティーレベルを向上させてください。パスワード マネージャーを利用することで、強力で安全なパスワードを作成でき、多数のパスワードを覚えなければならない悩みから解放され、さらに多要素認証を使えば、よく利用するウェブサイトに自動的にログインできるようになります。

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※本ページの内容は2017年5月3日更新のMcAfee Blog の抄訳です。

原文:Is Your Password a Priority? Top Takeaways From Our World Password Survey

著者:Gary Davis

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