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4月は詐欺サイトが急増、「カウネット」社名表示が36サイトに

2017年05月09日 00時30分更新

記事提供:通販通信

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 ECサイトの会社概要に(株)カウネットの社名・所在地・代表者名などを表示し、運営会社をカウネットと誤認させるような詐欺サイトが4月で36サイトに急増していることがわかった。

カウネット」が標的に?

 カウネットの社名などを表示するサイトの一つで、「TRIPLESHOP」と称するサイトでは、バイクの部品などを定価(市場価格と表示)の3000円~1万円割引で販売している。同サイトの会社概要には、カウネットの社名・所在地・代表者名などが表示されている。

 同社によると、同様の表示をするサイトは4月20日頃に初めて確認され、その後は増加し続けている。4月25日の発表では対象サイトが7サイトだったが、同27日には16サイト、同28日には22サイト、5月2日には36サイトに急増している。

 同社の正規サイトは、自社サイトの「カウネット」「マイカウネット」のほか、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングへの出店ショップのみ。同社は万が一被害にあってしまった場合、管轄する警察署や都道府県のサイバー犯罪相談窓口に相談するように注意喚起している。

悪質な海外サイトが4月から急増

 また、通販業界では、スクロールグループのECサイトや、(株)ロコンドのECサイトなどで、サイトのデザインや商品画像を無断流用した「なりすましECサイト」や「不当販売サイト」が確認されている。

 消費者庁が公表している「悪質な海外ウェブサイト一覧」は、4月21日時点で392サイトあり、2月に2サイト、3月に3サイト追加されているが、4月には12サイトが新たに追加され、4月から悪質な海外サイトが急増していることがわかる。

 これまで確認されていた海外の詐欺サイトは、日本語表記に間違いなどがあり、判別しやすかったが、カウネットの社名などを表記する詐欺サイトは、特に日本語表記に違和感もなく、通常のECサイトと見分けがつきにくくなっている。海外の悪質業者が、日本のEC市場を標的にしている恐れもある。詐欺サイトは海外からでも容易に制作でき、警察の捜査が及びにくい

国や業界を挙げての対策が求められる。

(山本剛資)

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