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急増する“大容量オフィス”のお悩みをネットギアが解決! ― 第1回

10ギガ対応ReadyNAS+スイッチの導入でファイルサーバーを刷新!

大切な設計データをNASで何重にも保護したい! ある製造業情シスの話

2017年04月27日 08時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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(※本連載はすべてフィクションです。ネットギア以外の実在する企業や組織、人物とは一切関係ありません)

小さなモーターメーカー、ファイルサーバーの更新に取り組む

 わが社、芋島モーター工業は、北関東某県にある産業用モーターの老舗メーカーだ。従業員数80名ほどの小さな会社だが、昭和40年代からモーター製造を手がけてきたその設計開発力は高く、業界での信頼も厚い。大手や中堅の産業機械メーカーを主要取引先として、そうしたメーカーの工作機械やベルトコンベアーなどに組み込まれるモーターを製造、供給している。

芋島モーター工業(IMOKO)はこんな会社です

 そんな芋島モーター工業の社内ITを支えているのが、わたしの勤務する総務部 情報システム課である。いわゆる情シスだが、「課」と言ってもメンバーはわたしだけだ。社内従業員が使うPCやワークステーション、ネットワーク、そして業務システムのメンテナンスといった作業で、日々慌ただしく社内を飛び回っている。

 さて、情シス課では最近、設計部からの相談を受けた。設計部で10年近く利用してきたファイルサーバーをリプレースしたい、という相談だ。

 かつて、モーターの設計図面は“紙”で作成していたが、コンピューター化によって2D CADが導入され、近年では3D CADによる設計が主流になっている。3D CADのデータは、そのまま取引先に送ってチェックを受けたり、製造部門に共有して製造工程で活用したりしている。

 設計部では、こうしたCADデータやそれに関連する仕様書、技術ドキュメントなどのデータを大切に保管してきた。こうしたデータは古くなっても再利用のできる“資産”であり、なくせば会社として大きな損失だ。そのため、各個人がワークステーション上で保管するのではなく、必ずファイルサーバー上の共有フォルダに集約し、管理するルールになっている。

 これまで使ってきたファイルサーバーは、PCサーバーにWindows Serverをインストールした単純なものだった。ただ、さすがに導入から10年近く経つとパワー不足も否めず、設計スタッフからは「ファイルがなかなか開かなくてイライラする」という不満の声が上がっている。3D CADの複雑な設計データが増え、ファイルもどんどん大容量化している。ハードディスクの残り容量も少なくなってきたので、この機会に新しいマシンに変えようというわけだ。

10ギガ対応のReadyNAS+スイッチを導入、全社で共有することに

 この相談を受け、情シス課で検討した結果、新しいファイルサーバーとしてネットギアの「ReadyNAS 526X」を導入することにした。PCサーバーではなくNAS専用機を選んだのは、初期設定や管理作業がGUIで簡単にできるうえ、Windows Serverのサポート切れを気にしなくて済むからだ。

ネットギアの「ReadyNAS 526X」。10ギガネットワーク対応のモデルだ

 ReadyNAS 526Xは、6つのドライブベイを備え、10GBASE-T(10ギガビットEthernet)ポートを2つ搭載したモデルだ。今回は、これに4TBのハードディスクを6本入れて使うことにした。RAID 5ならばおよそ20TB、RAID 6でも16TB程度の容量になる。

 現在、設計部が保管しているデータ容量は4TB程度なので、この容量は少し多すぎるかもしれない。実は情シス課のアイデアで、これを機に、設計部だけでなく全社でこのファイルサーバーを共用しようと考えたのだ(全社の共有物としたほうが予算申請が通りやすい、という事情もある……)。

 また今回は、ReadyNASの接続先スイッチとして、10GBASE-Tポート×8を搭載するネットギアの「XS708E」も導入した。リンクアグリゲーション対応の10ギガスイッチなので、ReadyNASと2本のケーブルで接続すれば、10Gbps×2=20Gbpsの高速なリンクが構成できる。社内ネットワークは1000BASE-T(1Gbps)や100BASE-T(100Mbps)なのだが、多数の社員がアクセスすることを考えると、ReadyNASとの接続部分に10ギガスイッチを導入するのはボトルネックの緩和策として有効だろう。

社内ネットワークの概要図。PCやワークステーションの接続は1ギガでも、アクセスが集中するReadyNAS周りは10ギガで強化!

RAID 6、バックアップ、スナップショットとフルコースのデータ保護

 ReadyNASを選んだ理由の1つは、さまざまなデータ保護機能が標準で備わっており、追加コストをかけることなく利用できるからだ。前述したとおり、このReadyNASに保存するのは大切な設計データなので、予算の許す限りは“保険”をかけておきたい。

 まずはRAIDの設定だ。ReadyNASの初期設定では「X-RAID2」という自動RAIDモードが有効になっており、ハードディスクが6本構成の場合は自動的にRAID 5でボリュームが構成される。だが、RAID 5だとハードディスク1本までの故障にしか対応できないので、今回は手作業(Flex-RAIDモード)でRAID 6を設定した。使用可能な容量は減るが、ハードディスク2本が同時に故障してもデータは失われないので安心度が高い。

RAID 6で新規ボリュームを作成する

 念には念を入れ、設計部の共有フォルダだけはUSBの外付けハードディスクにバックアップしよう。前述のとおり、設計部が保管しているデータは4TB程度なので、今回は8TBの外付けハードディスクを用意した。当分はこのドライブで十分だろう。バックアップ設定を開き、土日を除く毎日1回、夜間に増分バックアップが自動実行されるようにスケジュールを設定した。

 ちなみに、ほかの部門の共有フォルダも含めて全体をバックアップするならば、8TBでは足りないかもしれない。その場合、別のUSBポートに外付けハードディスクをもう1台接続して、バックアップ先をそれぞれに振り分ければよいはずだ。もっともそこまでするならば、本体障害時のバックアップ機も兼ねた同容量のReadyNASをもう1台用意して、データを常に同期(レプリケーション)させておくほうが安心かもしれない。

「設計部」フォルダは外付けハードディスクに毎日1回バックアップする設定に

 さらに、クラウドストレージサービスを利用して災害対策(遠隔バックアップ)を準備することも考えられるが、今回は予算の都合であきらめた。将来的に、クラウドストレージの利用料金が安くなったころにまた検討しようと思う。

 なお、今回はもうひとつ、スナップショットも自動実行されるように設定してある。これは、設計スタッフが重要なファイルをうっかり削除してしまったり、上書きしてしまったりした場合に備えるためのものだ。過去のデータをユーザー自身で取り出せるように設定しておく。

ここにチェックを入れると、管理者ではなくユーザー自身で過去のスナップショットからファイルを取り出せるようになる

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