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特別企画@プログラミング+第16回

3/29 ディープラーニング、実サービスへの導入セミナー開催

niconicoにおけるレコメンド、コメント解析、画像解析

2017年03月03日 09時00分更新

文● 角川アスキー総合研究所

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完全自動ではないが着実に成果が出ている理由を知る

 毎日のようにディープラーニングに関する話題がメディアを賑わせており、自社のサービスや事業にも応用できないかと考えられている方も少なくないはず。niconico(ニコニコ動画やニコニコ生放送、ニコニコ静画などを含む株式会社ドワンゴが提供するサービス)では、2014年から、ディープラーニングによるデータ解析を行っている。その内容は、NVIDIAが2016年1月に開催した「Deep Learning Day」でも紹介されたとおりだが、実際のサービスにどのように実装されているのか?

 niconicoのようなサービスでは、レコメンド、不適切コメントの削除、アクセス量の予測などが、非常に重要な意味を持つ。そこで、ログ解析に加えてユーザーのコメントなどのデータ解析にディープラーニングを応用。たとえば、ニコニコ動画の視聴者が書き込むコメントは、一般的な日本語と異なる言い回しや顔文字などの記号などが多様される。そのためいわゆる形態素解析はそのまま適用できず、変化のスピードもはやいので辞書をメンテしていくことも容易ではなっかた。

 これに、ディープラーニングが効果的だった。具体的には、不適切コメントの削除をする場合、従来は最終的には人の目に頼らざるをえなかった。そのため、データ量が多くすべてはチェックできない(あるいはコストがかかる)、タイムラグも発生する、見る人によって判断がブレルなどの問題があった。これを自動認識することで、人が見なければならない件数を大幅に減らすことができたという。

コメントによるカテゴリ予測(30次元)を視認性のために9カテゴリで可視化
niconico静画におけるイラスト閲覧数の予測と実際の閲覧数

 これ以外にもniconicoでは、表紙画像を使った電子書籍レコメンドやアクセスの予測、ゲームAI、イラストの認識やキャラクターの自動生成等、さまざまな形で、ディープラーニングを応用している。となると気になるは、それがどのように日々運用されているサービスに実装されているかだろう。稼働中のサービスからリアルタイムで生成されるデータをどう取り込むかなど技術的な部分はもちろんだが、プロジェクトとしてどのようにチームを構成して運営にあたっているか?

 2017年、3月29日(水)、株式会社ドワンゴ企画開発本部 第六企画開発部 部長の小田桐優理氏を講師に迎え、niconicoのディープラーニングに関するセミナーを開催する。最新の取り組みの紹介に加えて、実際のサービスに活用している視点から、ディープラーニングの有用性や課題について解説。著作権やシステムを保持していくことの難しさなど、商用サービスで生ずる周辺課題についても触れる予定だ。約4時間を予定しているセミナーの内容は以下のとおり。

■第一部 DeepLearning概要
1.機械学習とは
2.DeepLearngとは
■第二部 niconicoでの応用
1. 画像への応用
  1-1 イラストの意味的解析
  1-2 閲覧数予測
  1-3 自動彩色
  1-4 表紙レコメンデーション
  1-5 画像からのコメント生成
  1-6 画風の転写
  1-7 画像の生成
2.コメントへの応用
  2-1 不自然言語処理
  2-2 DeepLearningによるコメントの意味解析
  2-3 コメントの監視業務への適用
  2-4 リアルタイム視聴質解析とレコメンデーション
3.ゲームへの応用
  3-1 ゲームAIとは
  3-2 囲碁AIでのブレイクスルー
  3-3 DeepZenGo
4.データセット公開、モデル公開
  4-1 DeepLearningにおけるデータ量の重要性
  4-2 nico-opendata
5.機械学習と知的財産
6.サービスに機械学習を導入するために考えるべきこと、取り組んだこと
  6-2 負債としての機械学習
  6-3 機械学習をサービスに適用できる組織、できない組織
■第三部 質疑応答

 約4時間にわたるセミナーとなるが、とくに一般ユーザーとの接点のあるサービス系企業、製造業を含めて大量の画像データをお持ちの企業などで、自社サービスへの応用を考えている企業。実際に,このあとどのようなアクションを取るべきか計画立案中の事業戦略担当者、経営者、技術部門の責任者にお勧めの内容となっている。今後、この分野がどこまで成果を発揮できるか、ますます興味深くなるその内容については、この「プログラミング+」のコーナーで概要をレポートする予定となっている。

講師プロフィール

小田桐優理(おだぎりゆり)
株式会社ドワンゴ 企画開発本部 第六企画開発部 部長

 2008年にフューチャーアーキテクト株式会社に入社しデータ分析事業の立ち上げに従事。2014年に株式会社ドワンゴに入社し、niconicoのレコメンデーションシステムの開発を担当。その後、コメント解析システムや画像解析システム、コンピュータ囲碁プロジェクト等の、機械学習が含まれる各種研究開発プロジェクトの立ち上げから実サービスへの適用を担当。研究開発部署であるドワンゴメディアヴィレッジの立ち上げを行い、現在は各種コンテンツの解析と生成に関する研究開発を行っている。

開催概要
■セミナータイトル
3/29ディープラーニング、実サービスへの導入の実際
~niconicoにおけるレコメンド、コメント解析、画像解析~
■日時:2017年3月29日(水) 18:00~22:00(17:30受付開始)
※途中適宜休憩ははさみます。
■講師:小田桐優理(株式会社ドワンゴ 企画開発本部 第六企画開発部 部長)
■主催:株式会社角川アスキー総合研究所
■会場:角川第3本社ビル 3F(東京都千代田区富士見1-8-19)
■参加費:16,200円
■募集人数:50名
■対象者:ディープラーニングを自社業務に導入したいと考えている一般企業、ネットサービスの担当者、事業戦略担当者、経営者(ディープラーニングに関する基本的な理解があれば、具体的にシステムを動かしている方でなくても構いません)、技術部門の担当者・責任者
■■参加登録はコチラから!(Peatixの予約ページに遷移します)■■
==>http://lab-kadokawa17.peatix.com

参考リンク:
株式会社ドワンゴ http://dwango.co.jp/
niconico http://www.nicovideo.jp/?header

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