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ズバッと解決! Windows 10探偵団 第53回

日常的に使っているコンピューターにはインストールしないように

Windows 10の「Insider Preview」は有効にしたほうがお得?

2016年01月03日 12時00分更新

文● 柳谷智宣 イラスト●てりィS Factory 編集●E島/ASCII

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 Windows 10の最新情報を常にウォッチしている探偵・ヤナギヤが、Windows 10にまつわるギモンに答える本連載。

 基本技から裏技・神技、最新ビルドのInsider Previewの情報まで、ドド~ンと紹介します。

マイクロソフトのエンジニアリングを担当する副社長Gabriel Aul氏がWindowsブログで公開したRingの概念図

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Insider Previewは有効にしたほうがお得?

 Windows 10のInsider Previewは、開発中のバージョンをインストールできる機能だ。Windows 10がリリースされる前から提供されているプログラムで、記事を書くためにも当然筆者は利用している。メリットは、次期バージョンの機能をいち早く利用できること。ユーザーからのフィードバッグは早いタイミングで反映されることがあり、便利なこともある。

「設定」の「更新のセキュリティ」→「Windows Update」→「詳細オプション」を開き、「Insider Previewビルドの入手」から参加できる

 ただし、大きなリスクがあることも覚えておこう。製品としてリリースされる前のバージョンなのだから、当然完成品ではない。バグは残っており、それを報告してもらうためのプログラムなのだ。そのため、Insider Previewのインストールページには、PCがクラッシュしてファイルが破損する可能性があるので、すべてのデータをバックアップするように注意書きがある。

Insider Previewを導入しようとすると、警告画面が開く。よく確認し、壊れてもいいPCで試すようにしよう

 誰でも参加できるプログラムなうえ、大手メーカーが出しているのだから、そうは言っても安心だろう、と高をくくらないこと。これまでも、Insider Previewに不具合があったことは数えきれない。Insider Previewを有効にしようとすると、いくつか警告が出るが、「日常的に使っているコンピューターにはインストールしない」という項目がある。ぜひ、この点は守ったほうがいいだろう。

 なお、Insider Previewは導入するビルドのタイミングによって、「Slow Ring」と「Fast Ring」の2種類が用意されている。まずマイクロソフト社内で検証されるOSG Ringを経たバージョンが、「Fast Ring」として公開される。ここである程度情報を集めたあと、「Slow Ring」として公開される。つまり、「Fast Ring」はリスクが高く、「Slow Ring」は製品版に近いということ。

Gabriel Aul氏も、今年3月のツイートで、リスクを避けたい人は「Slow」設定にするように勧めている

 さらに、Insider Previewのビルド11082を発表した投稿で、今後のFast Ringは今まで以上に早いタイミングで公開していくと宣言した。つまり、これまでのOSG Ringに近いビルドがFast Ringとして登場するようになる。当然、バグは今まで以上に多くなり、深刻度も増すだろう。使えなくなっては困るPCでInsider Previewを試すなら、「Slow Ring」にしておくことをオススメする。


これでズバッと解決!

 有効にすれば最新機能をいち早く利用できるというメリットがあるが、不具合が残っているというリスクもある。一般的には、入れるとしても「Slow Ring」で利用しよう


 Windows 10探偵団は毎週、月・水の午前9:00、日曜日の12:00に更新します。お楽しみに!


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