指紋センサーや格安ローミング機能など
ビジネス用途を意識した新機能・サービスも発表!
M5 Plusにはホームボタンがあり、指紋センサーも兼用しています。画面ロックやアプリ、文書のロックに指紋を利用することができます。また、紛失時はリモートで拾い主への通知やデータのワイプなども備え、個人データを完全に消去することも可能とのこと。ほかには子供に利用を制限するキッズモードも搭載しています。
M5 Plusが長時間使える大画面スマホなのは、ターゲットをビジネスユーザーにしているから。そのため出張に便利な海外各国のホテルや交通案内アプリも搭載されています。
また、アプリベースのローミングデータサービスも提供。香港とマカオは18元(約335円))/日、そのほかの国では30元(約560円)/日で、300MBを利用可能。SIMの交換は不要で、中国のどのキャリアのSIMでもM5 Plusに搭載されるアプリを使えば、この金額でデータサービスが利用できます。この仕組みは発表会では説明がありませんでしたが、Apple SIMのようにSIMを入れ替えるのではなく、今使っているSIMを入れたまま全世界で安価なデータローミングサービスが利用できるのは他社には無いサービスと言えるでしょう。
基本スペックはCPUに「MT6753」(オクタコア、1.3GHz)、メモリー3GB、ストレージ64GB(マイクロSDカード128GB対応)、背面カメラ1300万画素、正面カメラ500万画素。LTEはTD-LTEとFDD-LTEに対応、そのほかにW-CDMA、TD-SCDMA、CDMA2000、GSMなど7モード13バンドに対応、VoLTEの利用も可能です。OSはAndroid 5.1ベースの自社開発UIを搭載した「Amigo OS 3.1」を採用。
中国での価格は2499元(約4万6600円)で、年内の12月25日からまず中国で販売が始まります。グローバル向けには1月から登場予定で、主に東南アジアやインド、アフリカなどがターゲット国になる模様です。なおGioneeはODMメーカーとしても製品を出しているので、先進国などでは別メーカー品としてM5 Plusが登場するかもしれません。
最初のターゲットは新興国
日本での展開にも大いに期待したい!
M5 Plusはベゼルが薄めなことや上下左右対称デザインであることからかどことなく落ち着いた印象を受けます。やや大きいこともあってか大人に似合う、そんな感じかもしれません。
上下部分はカメラやスピーカー、ホームボタンなどが搭載されていますが、上下のベゼルの幅は確かに同じ。そのため安定感のある形状と感じられるかもしれません。ホームボタンの指紋センサーは反応が良く、ロック解除も心地よく行えます。なお展示品は中国向けモデルのため言語は英語と中国語のみ。ですがグローバル版は各国言語を搭載する予定。ジオニーのほかの機種は日本語搭載モデルもあるので、このM5 Plusにも搭載されることを期待したいもの。
カラバリは背面がシルバーとゴールドの2色。下部には大きめのスピーカーも搭載しています。そして、USB端子はType-C(USB2.0)となり、発表会では「コネクタ部分も上下左右対称」をひとつの売りにしていました。これから出てくる中国メーカーの端末は、Type-Cが標準になっていくのでしょう。
側面の最も薄い部分は3.5ミリ。手で持ってみるとたしかに側面部分に触れる指先に接する面積が小さいので、実サイズよりもコンパクトに感じるられます。また、この形状はグリップしやすいので保体を落としてしまうことも少なくなりそう。
M5 Plusの日本への投入は、ジオニーがまだ1モデルも製品を出していないこともあり、現時点では全く未定とのこと。ですが、価格がもう少し安ければ、毎日充電しなくてもいいスマホとして日本のSIMフリー端末市場で一定のシェアを誇れるかも。質感も非常によく、もしもローミングサービスが中国以外のSIM、つまり日本のSIMでも利用できたら海外旅行用としても使いたくなりますね。
ジオニーは今後日本にスマホを出すのか?今回の発表会に日本メディアが呼ばれたことで、何らかの期待が持てるかもしれません。