G-Tune人気機種「NEXTGEAR i650」で異次元の速度を実感

Skylake世代にHDDはもったいない、M.2 SSDなら毎秒2000MB超え!

文●鈴木誠史/ASCII.jp

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Skylakeの強みは、M.2 SSDの最高性能を発揮できること

 以前、NEXTGEAR i650を試用してCore i7-6700Kの性能をチェックした記事で(関連記事)、「性能は前世代CPUより向上しているが、大幅な差はない」と書いた。しかし、Skylake搭載パソコンで注目すべき点はCPUの性能だけではない。

 特に、Skylakeとともに登場したチップセット「Z170 Express」を採用しているのが大きい。従来モデル「Z97 Express」はPCIe(Gen2)までしか対応していないものが多かったため、「Samsung SM951」をはじめとするPCIe x4(Gen3)接続対応のSSDで、本来の性能を発揮することができなかったのだ。

Skylakeとともに登場した「Z170」チップセットを搭載する

マウスコンピューターによる「Samsung SM951」の速度計測結果。PCIe x2(Gen2)接続では、本来の半分以下の速度しか出ないという

 新たにPCIe(Gen3)接続に対応したZ170チップセットなら、M.2 SSD「Samsung SM951」の性能を最大限発揮できる。NEXTGEAR i650GA2にSM951を追加搭載することで、Skylakeのメリットをより多く感じられるというわけだ。

M.2 SSDの「Samsung SM951」。PCIe x4(Gen3)接続で性能を最大限発揮する。本記事では256GBモデルを使用した

 PCIe x4(Gen3)接続したSM951は、リード最大毎秒2260MB/ライト最大毎秒1600MBという異次元の速度が出るという。あくまで公称スペックだが、G-Tuneパソコンに搭載できるSSDでSM951より高速なものはない。というわけで、実際にどれだけの速度が出るのかを試してみよう。

リードは毎秒2227MB! 起動ボタンから10秒で画面表示

 まずは「CrystalDiskMark 5.0」の結果を見よう。シーケンシャルリードは毎秒2227MB、シーケンシャルライトは毎秒1213MBだ。リードに関しては公称値(毎秒2260MB)にかなり近い速度が出ている。

「CrystalDiskMark 5.0」の結果

ちなみにHDDで試すとこうなる。隣に比べて10分の1の速度だ

 次に、SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark」で速度を計測すると、シーケンシャルリード毎秒1873MBという速度が出た。公称値とまではいかないが、これでもSATA 3.0接続SSD(毎秒600MB)の3倍以上の速度だ。3種類のファイルコピーテスト(巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルを多数コピーすることを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のコピーを想定した「Game」)では、「ISO」の結果が毎秒1424MBと特に優れている。「Game」の毎秒1090MBも驚くべき速度だ。実際にファイルコピー作業を行なう際や、テスト名の通りゲーム(特にMMORPGやFPSのマップ読み込みなど)で速さを感じられるはずだ。

「AS SSD Benchmark」の結果。

ファイルコピーテストの結果。「ISO」「Game」が優れている

 OSの起動時間を専用ソフトで計測したところ、たったの21秒で起動してしまった。起動ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまでたったの10秒、その後さらに10秒待つと準備完了といった感じだ。同じテストを筆者使用のノートPC(256GB SSD搭載)で試すと「40秒」、HDDのみ搭載のデスクトップだと「1分20秒」かかった。


(次ページ、「Skylake世代のPCを買うなら、M.2 SSDの追加はマストだ!」)