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著者の直接投稿で印税7割、アマゾンが電子書籍出版サービス開始

2015年04月30日 02時14分更新

記事提供:通販通信

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image アマゾン ジャパン(株)は28日、Amazon.co.jpで、著者が最適と思う文量で書籍を出版できるサービス「Kindle Singles」を開始した。同サービスでは、著者が直接作品を投稿した場合、最大70%のローヤリティーが発生。これまで出版社によってお蔵入りとなった作品などが、Amazonで公開される可能性がある。

 雑誌や書籍などの出版物の場合、ページ数などの都合から、出版社が著者に文章の削減や書き足しを求めるケースもあったが、同サービスは著者が最も自然と思う長さで執筆した作品が編集され、電子書籍として提供される。対象となる書籍は、通常30~150ページ(400字詰め原稿用紙換算)で構成された作品。著名な作家や出版経験のない著者による作品も対象となる。ジャンルはフィクションからノンフィクションまで、幅広い作品を厳選。また、Kindle Singlesに直接作品を提供した著者は、最大70%のロイヤルティーを受け取れる。

 「Kindle Singles」の主なタイトルは、池井戸潤著「なるへそ」(43ページ・199円)、中田永一著「ファイアスターター湯川さん」(112ページ・99円)、本谷有希子著「〈この街から〉」(31ページ・99円)など。池井戸氏は「『なるへそ』は、以前小説誌に書いたきり、どこにも収録されず埋もれていた短編。Kindle Singlesによって“発掘”され、発表の場を得られたのは幸運」としている。また、「Kindle Singles」では、ジャーナリスト、作家、思想家、科学者、ビジネスリーダー、歴史学者、政治家、出版関係者の方からの作品の提出を受け付けている。

 ■「Kindle Singles」

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