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日本郵便、豪の物流大手「トール社」を買収…海外展開加速へ

2015年02月18日 08時39分更新

記事提供:通販通信

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 日本郵便(株)は18日、オーストラリアの物流大手企業「Toll Holdings Limited」(トール社)の発行済株式100%を取得し、子会社化すると発表した。
買収額は総額約6200億円。ネット通販などの国際宅配便サービス「UGX」を拡充し、国際物流事業のさらなるグローバル展開を進める。

 同社は昨年10月、仏のジオポストと、香港のレントングループの海外物流企業2社と資本・業務提携し、国際宅配便サービス「UGX」を開始した。トール社はアジア地域に強く、通関・保管・船積みといった国家間の運送業務を海外展開している。同社はトール社を海外展開のプラットフォーム企業に位置付け、国際物流事業を拡大し、収益拡大を図る。また、同社は国内郵便市場の低迷を受け、減少した収益を補う施策として、海外への物流展開に注力しており、M&Aによる事業拡大の一環としてトール社を買収した。

 同社広報室長の村田氏は「(トール社の買収は)単なる物流拠点の拡大に留まらず、さまざまなメリットがある。現在は買収が決まっただけ。(カタログ通販の)『ふるさと小包』の海外展開を含め、具体的な戦略は今後検討することになる」とした。

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