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GMOグループのSEO向けディレクトリ登録「SASOU Directory」、2014年12月末で終了

2014年12月08日 18時29分更新

記事提供:SEMリサーチ

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GMOアドパートナーズ株式会社は、希望のWebサイトをディレクトリ(カテゴリ毎にサイトを分類掲載したリンク集のこと)に有料で掲載できる登録サービス「SASOU Directory(サソウディレクトリ)」を2014年12月26日に終了すると発表した。

SASOU Directory は2011年にサービス提供が始まった。当初は The Japan Times や Pandora.tv、スポニチAnnex、うたまっぷ、まぐまぐ、teacup など GMOグループのメディアを中心とするウェブサイトをパートナーとして迎え、各サイトに専用のリンク集が設置された。有料の掲載審査を通過したサイトは、これらのリンク集に掲載されることにより、たくさんの集客が見込めることをメリットとして挙げていた。

実際には同社サイト内に「AクラスでIP分散した掲載サイト、それぞれのカテゴリページがオリジナル化されています」「「SASOU Directory SP」の審査を通過し、登録することで、複数の優良サイトに登録、良質なリンクを獲得することでSEO効果が期待できます」「カテゴリページ自体が「同じ内容のリンク集」と見られるリスクが少なく [略] お客様サイトとコンテンツの親和性の高いページからリンクを得ることで、より高いSEO効果を期待できます。」(引用はいずれも同社サービスサイトより)といった商品説明がある通り、外部リンク獲得を希望するウェブマスター向けのSEO的な性格が強いサービスだった。

しかし2013年夏、Google が日本国内のディレクトリ登録サービス提供各社にガイドライン違反を指摘する通知が送付された。審査という名目ながら実質的に金銭授受が絡むリンク売買(有料リンク)と判断されたためだ。この通告を受け同業各社は発リンク(掲載サイトに向かっているリンク)を外す、あるいは nofollow を加えて検索エンジンに評価を与えないようにする(つまりSEO的なリンク価値をゼロにする)対応を迫られることになった。SASOU Directory も同様の対応を迫られ、パートナーサイトに掲載されたリンク集の全ての発リンクには nofollow が追加されていた。

しかし既報(参照:実態が「リンク販売」だった有料審査型ディレクトリ登録サービスの終焉)の通り、SEO的に価値を生まないリンク集へお金を払って登録したいという需要もなければ、サイトを継続運営する意味もないに等しい。よって2013年冬以降、相次いでディレクトリ登録のサービス終了や閉鎖が相次ぐこととなった。

cf. グーグル、複数のディレクトリサイトに警告&ペナルティを実施 - SEO目的の有料リンクと認定・排除へ

SASOU Directory もGoogle による人工リンク取り締まり強化を受けてパートナーのリンク集サイトの発リンクにnofollow を加える一方で新規の申し込み受け付けを停止していた。今回のサービス終了発表について終了理由等の発表は行われていないが、上記のような背景により、事業の将来性がないと判断されたためと推察される。

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