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m-Stick MS-NH1が発表。編集部でも早速試してみました。 |
パソコンだから制約なし、何でも見られる
マウスコンピューターから、超小型のパソコン「m-Stick」が登場しました。最近では、Chromecastのようなテレビに差して映像などを楽しめる機器が増えていますが、いろいろ制約があります。一方m-StickはこのサイズでWindows 8.1がそのまま動作するパソコンです。パソコンで再生できるファイルであれば、何でもテレビに映し出せる万能選手といえるでしょう。
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フリスクよりはちょっと大きいサイズ |
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USB端子はフルサイズ。中央は充電用のMicro-USB端子、右端に電源ボタン | microSDカードスロットを装備。ファンレスということで、筐体にはところどころスリッドが開けられている。 |
本体はフリスクよりほんの一回り大きい程度。端子が少し飛び出ていますが、本体の幅は100mmということで、ちょうど名刺やクレジットカード(約90mm)より一回り大きいイメージです。
CPUはBayTrail-Entryと呼ばれるAtom Z3735F(1.3GHz)。BayTrailはパフォーマンスが高いCPUなのでブラウジングや動画再生程度であれば十分に快適に動きます。2GBのメモリーをオンボードに搭載しているので、日本語環境でも問題ないでしょう。ストレージはeMMCの32GBなので、速度はそれほど期待できませんが、Windowsの起動なども十分に高速ですし、このサイズと消費電力であれば、常時起動でも問題なさそうです。
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ウィンドウズが動作します。Windows 8.1 Update対応。OneDriveなどと組み合わせて、Officeファイルを見たりとかも快適。 |
パフォーマンス面で少々懸念があるとすると、32GBと容量に制約があるので、ウィンドウズアップデートなどを実施する際に少々困る点でしょうか。ただ、リカバリー用のイメージも小さく抑えられていますし、無線LANやUSB 2.0を持っているので、NASやオンラインストレージなどを積極的に活用するなど、ちょっとした工夫をして、ストレージの空き容量を確保するようにしておけば十分カバーできると思います。
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こんな風にテレビやディスプレーの端子に差して使用します。ちなみに最近の薄型テレビはUSB端子を装備しているものも多いので、端子から給電も可能かもしれません(実際はスリープで突然電源が切れたりするので、注意が必要です)。 |
もちろん本体から飛び出ているHDMI出力をテレビの端子に指せば、もちろんフルハイビジョンでデスクトップが現れます。性能的には一般的なウィンドウズタブレットと同程度のm-Stickですが、大画面のテレビと接続できて、高解像度で見られるというのはちょっと世界が変わります。
YouTubeやニコニコ動画などを楽しむのはもちろんですが、最近ではHuluやdアニメストアのように配信型のコンテンツサービスも充実してきているので、パソコンがテレビのもうひとつのチャンネルになるという感じが実体験できます。ここまで万能なネットワーク視聴機器というのはないかもしれません。
m-Stickの主な仕様 | |
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製品名 | m-Stick MS-NH1 |
CPU | Atom Z3735F(1.33GHz) |
メモリー | 2GB |
ストレージ | 32GB(eMMC) |
インターフェース | microSDカードスロット、HDMI、USB 2.0 |
通信 | IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0 |
サイズ | 幅100×奥行き38×高さ9.8mm(端子部含まず) |
重量 | 約44g |
価格 | 1万9800円(送料込み) |