2015年版のマカフィーはスマホの守備力が上昇!
三上 「では、個人ユーザーレベルで注意すべき事柄は何でしょう」
デイビス 「一番大きな課題は、やはりモバイルだと思います。個人ユーザーはあくまでも電話として扱っており、非常にリッチなコンピューター環境だとは見なしていないと思います。
パソコンであれば、セキュリティ対策ソフトを入れるなど、きちんとセキュリティコントロールをしなくてはならないという意識はあるでしょう。しかし、モバイルになると同じようなことを考えるまでに至らないのですね」
三上 「そういった状況のなかで、2015年版の製品の特徴を、あらためて、2つか3つのポイントでご説明願えますでしょうか」
デイビス 「コンシューマの皆さんは、製品としてはうまく機能して欲しいのだけれど、デバイス上のリソースをあまり使って欲しくないという声が上がってきました。その声に応える形でのパワーパフォーマンスの向上が1つ目。
2つ目は使い勝手です。まず『シンプルにして欲しい』というお客様の声に応えたワンクリックでの機能提供。それから、皆さんに注目していただけそうなのがキャプチャカムです。
iPhoneの場合は、撮影した写真を通常のエリアではない金庫に貯められます。そして金庫を開こうとするとパスワードを求められ、失敗すると画面側のカメラで使用中の写真を撮られてしまいます。同時に、あらかじめ設定されたメールアドレス宛てに、その写真と使用された際の位置が届くという仕組みです。Androidの場合は、PIN番号を入れ間違えると、同じことが起きます」
三上 「パフォーマンス、ワンクリックでの使いやすさ。そしてセキュリティ向上のキャプチャカムですね。それから、クロスデバイスにも注目したいところです。パソコン、タブレット、スマートフォン、そして今回からiOS製品、これらを1つのセキュリティ対策製品で守るというのは、McAfeeさんが最も早くから力を入れていらっしゃるのかなと思うのですが、いかがでしょう」
デイビス 「そうですね。私たちは3年以上、このクロスデバイスに注力してきました。セキュリティ対策製品を扱うリーダーとしては、デジタルライフを保護することが義務だと思っています。ですから、たとえば1人で20台のデバイスを持っているのであれば、20台全部を守ります。台数によって金額が変わるようなことにはなりません」
三上 「最後に、日本のユーザーに向けたアドバイスを一言でお願いできますか」
デイビス 「スマートフォンに気をつけろでしょうか。ここ数年間、一番大きなリスクはスマホにあると思います」
三上 「ありがとうございました」