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バイオベンチャーのユーグレナ、ミドリムシで製薬業界に参入

2014年10月17日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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 病める地球を救うには、よく効く薬が必要だ。

 バイオベンチャーのユーグレナは16日、製薬大手の武田薬品工業と包括的業務提携契約の締結を発表。藻の一種であるユーグレナ(和名:ミドリムシ)を武器に、製薬業界に参入する。

 提携契約を結んだユーグレナ・武田薬品の2社は今後、医薬品・医薬部外品・健康食品・栄養補助食品などの製品分野で、ユーグレナ配合製品の開発可能性を共同で検討する。医薬品の開発計画は未定。16日に武田薬品が発表した健康サプリメント「緑の習慣」には、ユーグレナのミドリムシが配合されている。

 ユーグレナはこれまで食品や化粧品の分野でミドリムシ配合製品を展開してきた。今月8日、イトーヨーカドーとのコラボレーション製品「ミドリムシカラダに委員会」17製品を全国のイトーヨーカドー160店舗で発売している。江崎グリコのユーグレナ入りグリーンカレー、伊藤園のユーグレナ入り抹茶ラテなど。

 ユーグレナでは、ミドリムシを使用したバイオエネルギー分野にも進出している。JX日鉱日石エネルギーや日立製作所などとバイオジェット燃料、いすゞ自動車とバイオディーゼル燃料の研究開発を進めており、2018年をめどにバイオエネルギーの技術を確立していきたいとしている。


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