このページの本文へ

グーグルがAndroid Wear発表、腕時計型端末が今夏発売

2014年03月19日 05時37分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米グーグルは現地時間18日、アンドロイドOSをウェアラブル端末に拡張する新プロジェクト「Android Wear(アンドロイド・ウェア)」を公式ブログで発表。まずは腕時計型スマートウォッチの開発に乗り出していることを明かし、ユーチューブでイメージ動画も紹介している。

 Android Wear対応スマートウォッチにはタッチディスプレイを搭載。音声操作にも対応しており、タッチ操作や音声操作により、飛行機の離陸時間や、スポーツの試合の対戦スコアを確認したり、タクシーを呼んだり、文章を送信したり、レストランの予約をしたり、目覚ましアラームをセットしたりなどが可能だ。SNSやメッセージングアプリとも連携し、最新の投稿やメッセージの受信を通知してもらうこともできる。ヘルス&フィットネスでの利用にも対応する。

 また、Android Wearはマルチスクリーンの中心的存在に位置付けられ、他の機器との連動機能も搭載。Android Wear対応スマートウォッチに話しかけるように指示することで、携帯電話の音楽を再生したり、好きな映画をテレビに映したりすることができるように、アプリや機器の開発を想定している。

 開発者向けにはプレビューを公開し、既存アプリをAndroid Wear向けにカスタマイズしたり、新たなアプリの開発を促進。すでにエイスースやHTC、LG電子、モトローラ、サムスン電子といった電子メーカーをはじめ、ブロードコムやイマジネーション、インテル、メディアテック、クアルコムなどのチップメーカー、ファッションブランドのフォッシルなどとともに開発を進めているという。

 なかでもモトローラはAndroid Wear対応スマートウォッチとして「Moto 360」を発表し、今年の夏に発売予定であることを公表。海外メディアの報道では、LG電子も「G Watch」を今年の第2四半期に発売予定だという。スマートウォッチはソニーモバイルコミュニケーションズとサムスン電子がすでに製品化しているが、今回のいわば“アンドロイドウォッチ”が加わることで、今年の後半はスマートウォッチ市場に注目が集まりそうだ。スマホのように市場として確立していけば、アプリ開発など関連業界への波及効果も期待される。

Android Wear対応スマートウォッチのイメージ(ユーチューブ紹介動画より)

Android Wear対応スマートウォッチのイメージ(ユーチューブ紹介動画より)

■関連サイト

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中