『ブラウザ三国志』連載レポート 第6回
『ブラウザ三国志』の開発陣に課せられた追加カードの選び方とは? 能力値の決め方まで飛び出した5周年目突入記念インタビュー
2013年07月19日 18時30分更新
――続いては、編集部からの質問に移らせていただきます。まず最初に、サービス開始5年目を迎えた今のお気持ちを聞かせてください。
五味:私はまだプロデューサーになって1年ほどなので、先人たちが作られたものを運営させてもらっているという感覚です。今後は、当時にシステム的なしがらみで実装できなかったことを、1つずつコツコツと解決して、大きなアップデートにつなげていきたいと思っています。非常に高いポテンシャルを秘めたゲームだと感じていますので、これからもどんどん前に進んで行きたいな、といったところですね。
――運営を続けている中で思い出に残っている出来事はありますか?
五味:5月に行った初のオフラインイベント“公開君主会議”です。会場にユーザーを呼んでアップデート内容などを発表したのですが、生の反応を見られたのがとてもうれしかったですね。ただ、あまりユーザーと触れ合うことができなかったので、次の機会ではもっと生の声を聞いてみたいです。怖いですが(笑)。会場の熱気もすごかったですからね。ニコニコ生放送でも生中継していたんですけど、そこで流れていたコメントもあとで見て驚きました。
――やはりユーザーは男性が多いのですか?
五味:会場にいらっしゃった方は男性が多かったですね。年齢層も幅広くて、60歳以上の方もいらっしゃいました。
――奥浜さんはいかがですか?
奥浜:五味と同じでオフラインイベントができたことですね。ぜひまたやりたいですよ。あとは、全プラットフォームの合計ワールド数が100を突破したので、昔から見てきた身としては感慨深いです。
――ワールド数が一番多いプラットフォームはどこになるのでしょう?
奥浜:ワールド数ならmixiさんですね。mixiさんは運営期間が長いので、その分ワールドの数も多めです。
――お二人が考える『ブラ三』の一番の魅力はどこですか?
奥浜:『ブラ三』をプレイしていて最後に行き着くのは戦争だと思っています。書簡やチャット、掲示板などプレイヤー同士のコミュニケーションがとりやすい環境なので、武力同士で争う戦争になることもあれば、言葉で相手を丸め込もうとする戦争になることもある。他人との交流によって戦況が変わることで、本物の三国志さながらの世界を作り上げられている点が、僕は一番の魅力だと思います。
――ユーザーの意見を見ても、コミュニケーションを楽しんでいる方が多いようです。他のプレイヤーと仲よくしたり、ぶつかったりするのがおもしろくて続けてしまう、と。
五味:多くのゲームでは対人戦を独立したコンテンツにしていますが、『ブラ三』では基本システムの1つなんですよ。ボタンを押せば戦闘が始まるいったようなものではなく、ユーザー同士の生の交渉で、戦争が起こるか起こらないかが決まるんですよね。
戦争が起こる前に「うちと組まないか?」って持ちかけたり、戦争中も「少し停戦しない?」って一時休戦を持ちかけてたり。時には、いきなりの裏切られることもあり、生の戦争のような興奮を味わえる部分がおもしろいんですよ。これって、攻めるチームと守るチームにわけて、戦争をシステム化してしまうと味わえないんです。善良な君主が、いきなり次の日には侵略者になったりできますからね。
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