スマートフォンを購入する気がない熱心なガラケー(フィーチャーフォン)ユーザーでも「タブレット端末は欲しい」と思っている人は3割程度。彼らはタブレット端末に何を求めているのだろうか。
モバイル広告/マーティング会社のD2Cが7月4日に発表したスマートフォン、タブレット端末およびフィーチャーフォンの利用動向調査によると、2013年5月の時点では全体の約4割を占めた。スマホが急速に普及しているとはいえ、まだ6割の人はフィーチャーフォンユーザーだ。
フィーチャーフォンユーザーのうち、26.8%の人はタブレット端末をすでに利用しているか、利用したいと思っているという。特に10代後半~20代の男女の割合が高く、いずれも30%を超えている。そして性別的には女性の方がやや高かった。一方、目立って低かったのは30代男性で21.5%だった。
スマホよりもタブレットを利用したいと考えるユーザーは、タブレット端末に何を求めているのだろうか。その傾向を見てみたい。スマホ、パソコン、タブレット端末それぞれのユーザーが評価する各デバイスの特性を見てみると、スマホは当然「外出先や移動中での利用に適している」「暇つぶしに適している」といったモバイル性が評価され、パソコンは「情報を『じっくりと調べる』時に適している」「インターネットでの商品購入に適している」などといった面が評価されている。
一方タブレット端末は全16項目のうち、ほとんどすべてにおいて中庸。スマホのみと比較してみると、幾つかの項目で優っている。
その項目は、
「自宅内での利用に適している」
「インターネットでの検索に適している」
「仕事での利用に適している」
「動画を見るのに適している」
「インターネットでの商品購入に適している」
「情報を『じっくりと調べる』時に適している」
の6項目だ。中でも特にスマホとの差が大きかったものは、
「動画を見るのに適している」
で、パソコンとの差も小さく、ユーザーがタブレットを最も優れた特性だと感じている点だ。「スマホよりもタブレット派」のユーザーは、自宅にパソコンを所有していないか、あるいは所有してはいるがより手軽に扱えるタブレット端末を、パソコン代わりに利用したいという人が多いようだ。
同調査は全国の15歳~69歳の男女、携帯電話・PHS・スマートフォン所有者3,096名を対象に、2013年5月にインターネットで行われた。