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ペンギンアップデート2.0の影響を受けた場合の対処法(基本 その1)

2013年05月24日 09時26分更新

記事提供:SEMリサーチ

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勘違いしている方がいるかもしれない、いや、そう思われる事例を見たので念のため。世間的にはAKB48総選挙の順位や株価の上昇・急落が話題になっていますが、SEO界隈ではご存じの通りGoogleがペンギンアップデート2.0をロールアウトしたことで、検索結果順位の上昇・下落が話題になっています。

ざっと見た感じでは、全体的には(事前にマットカッツ氏が予告していた割には)影響は比較的小さいと思うのですが、きっと今回のタイミングで検索順位が大幅に下落してしまったサイトもあるのでしょう。また、Googleはまだリンクを適切に評価する新しいリンク分析システムのロールアウトやパンダアップデートへの微調整も予定されていますので※、近々また世界中のウェブマスターが慌てふためく日が来るに違いありません。

さて、本題のペンギンアップデート2.0が原因とおぼしき検索順位下落が発生した場合の対処について。同アップデートによりスパムフィルタリングが強化され、品質が低いリンクを大量に獲得していた一部のサイトは検索順位が低下していると推察されます。

この、リンク系を原因とする検索順位下落の対処法ですが・・・

a) 原因となっているリンクを取り外す
b) 改めてリンク獲得に努力する (低品質なものでなく、関連性が高いリンク、権威度の高いサイトからのリンク etc を獲得できるようもう一度頑張る)

『Googleから通知が届いてウェブスパムを指摘された場合』は a) を実行することで問題(の大半)は解決するかもしれませんが、本件・ペンギンアップデートは a) + b) の両方が必要になります。

Googleから「あなたのサイトでウェブスパムが検出されたよ」という趣旨の通知が届いた際、それは手動対策(manual action)により検索順位を調整(下落、世間でいうペナルティ)される可能性が高いですから、問題視されているリンクを取り除く必要があります。取り除いた上で、Googleに再審査リクエストを届け出ることにより、問題は解決に向かうでしょう。

一方、ペンギンアップデートは、有料リンクやキーワードを詰め込みすぎたアンカーテキストなどのウェブスパムをアルゴリズムで自動的に検出し、シグナルを無効にする(当該リンクやテキストの評価をゼロにする)というアプローチです。従いまして、不適切なリンクを取り外しただけでは意味がなく、改めて、優れたリンク - 権威度が高いサイトからのリンク、関連性のあるリンク、その他、自然発生的なリンク - を獲得して、自分のサイトのオーソリティを高めていく必要があります。

「リンク外せば十分なんでしょうか?」という質問ですが、いいえ、そうではありませんのでご注意下さい。


※ "That comes later." (That は "Quick question, the “Denying Value Upstream For Link Spammers”, was that incorporated into today’s update? Or will that come later?"に対して)。先日発表された検索アルゴリズム変更の1つ、”より上流からのスパムリンク対策”(Upstream)はこれからロールアウトされるとのこと

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